谷崎復調も、体重差に泣く/全日本学生個人選手権

 大会記録が次々と更新されていくハイレベルな展開が見られた今大会。本学からはエース・谷崎を筆頭に、重量級の精鋭6名が出場した。

 メイジ勢の先陣を切るのは谷崎。前回、前々回と不本意な成績に終わった谷崎であったが、この日は順調な滑り出しを見せる。苦手とするクリーン&ジャークも159㎏をマーク、6本中5本の試技を成功させる集中力で、着実に記録を伸ばしていく。このまま逃げ切るかと思われたが、全ての試技が終わった段階での谷崎とトップとの差はゼロ。勝敗は体重差に委ねられた。結果は、規定体重ぎりぎりの谷崎が体重差で2位、1位とのわずか2㎏の差が明暗を分けた結果となった。
 しかし、この結果にも「最近調子が悪かったので、この大会で自信がつきました。次こそは」(谷崎)と、力強い一言。頼れる若きエースの挑戦はまだまだ続く。

 その他行われた試合でも、存在感を見せる選手たち。女子2位の長谷川や、記録なしに終わったものの実力はトップクラスの吉条など、期待の持てるメンバーがそろう。「潜在能力はみんな高い。今はインカレに向けてひたすら練習するしかない」(岡本主将・政経4)。照準はあくまでインカレ、努力の成果が花開くことを願う。