最終回4年生編

1999.01.01
 今月21日には箱根駅伝予選会、来月5日には全日本大学駅伝を迎える競走部。陸上競技は個人での戦いのイメージが強いが、駅伝は違う。1本のたすきを皆でつないでゴールを目指す。そして目標は一つ。皆がベストで走りきること。同じ屋根の下で日常を共にすると、お互いの考えることが自然と分かり合える。今回は4回にわたり、普段見ることのできない彼らの素顔に迫る。

  4年生編の最終回は池邉主将(商4)、岡本(政経4)、尾籠(文4)に話をきいた。※なお、4年生では他に田中文昭(法4)が予選会メンバー入りしましたが、取材の都合により今回の企画では扱っておりません。

――前期の走りを振り返ってどうですか?

池:自己ベストがでて良かったです。全日本大学駅伝の出場も決めたのでチームとしても良かったです。

岡:チームとしては良かったと思います。個人の今まで三年間の結果を上回れなかったことには悔いが残ります。

尾:今までで一番まともに走れたような気がします。課題も残りましたが夏での練習でいい感じになってきたと思います。

――北海道合宿と菅平合宿での成果を教えてください。

池:目には見えていないのですが、箱根の予選会を目の前にして十分な成果が得られたと思います。

岡:けがをしているのであまり十分な練習ができませんでした。予選会には絶対間に合わせようと思っています。

尾:余裕をもって練習に取り組むことができました。これから上手く調整すれば必ず結果はでると思います。

――合宿中の息抜きなどはどのようなことをされましたか?

池:休みの時は各自がしたいことをやっていますね。テレビを見たりしてました。あまり動かないようにしてました(笑)。

岡:パークゴルフをしてましたね。

尾:本を読んだり、ゴルフをしたりしてました。

――現在予選会に向けてのチームの雰囲気はどうですか?

池:第三者から見たらまとまってないように思われてるかもしれないんですけど(笑)一人ひとりが内に秘めているものはあると思います。

岡:選手同士、心が通じ合っていると思います。目指すものは一緒なので。

尾:昨年はカリカリした状態だったんですが、今年はみんなの顔に余裕があると思います。

――チーム内でのライバルはいますか?

池:後輩には負けたくないです。

岡:負けず嫌いなので誰にも負けたくないですね。

尾:自分はあまり周り気にしないタイプです。

――大きい大会が近づくとやはり緊張しますか?

池:授業で先生に当てられるよりは緊張しませんね(笑)。

岡:自分はあまり緊張しないタイプです。

尾:緊張するので何も考えないようにしてます。

――体調管理で気をつけていることはありますか?

池:風邪を引かないように気をつけています。

岡:自分は故障しないことが一番ですね。足のケアなども気をつけてやっています。

尾:睡眠不足になりがちなので睡眠を十分とるように心がけていますね。

――合宿所で同部屋の人たちとはどのように過ごしていますか?

池:日常的な会話をします。

岡:テレビの話や、その日の練習の話をしたりします。

尾:楽しくやっていますよ。休みの日とかは全員で自炊をしたりもします。

――自炊もするんですか?

池:しますよ。最近はプリンを作りました。後輩にも食べさせてあげたんですけど初めてにしては上出来と言われました。

――最後に願いが1つ叶うならどうしたいですか?

池:小学生に戻りたいです(笑)。陸上でないスポーツもやってみたいですね。

岡:高校球児になりたいです!僕たち大学生に夢を与えてくれるんで(笑)。

尾:普通の大学生活を送ってみたいです。 

【橘取材メモ】

 最高学年である4年生は、池邉主将をはじめチーム全体のことを気にしているという印象を受けた。誰にも負けたくないという思いは他の学年のどの選手たちよりも強い。これから、箱根予選会や全日本大学駅伝という大きな大会が目白押しの駅伝シーズンに突入するわけだが、今までの豊富な経験を生かしてレースを展開していってほしい。