第3回3年生編

1999.01.01
 今月21日には箱根駅伝予選会、来月5日には全日本大学駅伝を迎える競走部。陸上競技は個人での戦いのイメージが強いが、駅伝は違う。1本のたすきを皆でつないでゴールを目指す。そして目標は一つ。皆がベストで走りきること。同じ屋根の下で日常を共にすると、お互いの考えることが自然と分かり合える。今回は4回にわたり、普段見ることのできない彼らの素顔に迫る。
  3年生編の第3回は、中門(営3)、佐々木(理工3)、長内(政経3)に話をきいた。

――合宿(北海道、菅平)を終えてのそれぞれの成果を教えてください。

中:北海道では故障してリズムを崩してしまいましたが、菅平では調子を戻すことができました。今はすごくいい感じです。

佐:行く前はなかなか距離を踏む練習ができませんでしたが、合宿では距離を踏むことができました。その点が良かったです。

長:足をくじいてしまい、それが治ったと思ったらひざを故障してしまいました。合宿はあまり思うように練習できていません。でもここへきてひざはよくなってきています。

――合宿での達成度を教えてください。

中:練習はかなり積めました。やってきたことは間違いないと思っています。あとはいかに調整するかです。

佐:合宿から帰ってきた時点では分からなかったけれど、その後の記録会でベストが出せてよかったです。

長:自分は故障で全くできていませんが、チーム全体としては無理せずいい感じでやっていたと思います。

――合宿でのオフの息抜きを教えてください。

中:カラオケですかね。岡本(政経4)さんとよく行っていました。

佐:特にありませんね。オフのときはごろごろしていました。

長:食べることです。オフのときに西さんにイカ釣りに連れて行ってもらったんですが、その船の上で食べたイカやあわび、ウニは最高においしかったです。

――合宿を終えてチームやご自身に変化はありましたか?

中:1年生が距離に対する感覚をつかんできたと思います。体勢ができてきましたから。

佐:個人のことなんですが、アップダウンに対する上半身の使い方が分かりました。うまく力を抜くことができました。

長:全体として調子をあげてきた人が多く非常にいい感じです。

――これから箱根駅伝予選会(10・21)、全日本大学駅伝(11・5)と大きな大会が2つ続きますが

中:もちろん予選会に全力を注ぎます。

佐:全日本も意識しないわけではないですが、駅伝のメインはあくまで箱根です。まずは予選会を突破することですね。

長:やっぱり箱根に出るということが大前提なので、予選会に力を入れます。(全日本との)間の短さはなんとかなると思っています。

――緊張したときにどのようなことを心がけていますか?

中:あまり緊張しないんで特にないですね。

佐:そこまで意識する大会には出たことがありません。

長:自分が緊張していることに気づかないことが多いです。

――チーム内のライバルは?

中:負けたくない人だらけです。後輩はもちろん先輩にも負けたくありません。

佐:やっぱり似たようなレベルの人には負けたくないですね。

長:ライバルというのとはちょっと違うんですが、僕の場合はこの人についていけば自分もよくなるだろうと思える人についていきます。そしてその人の行動、会話などささいなところから考えを見いだしていきます。

――3年生から見た2年生の印象を教えてください。

中:2年生はみんなまじめですね。個人的なことを言わせてもらうと練習でも試合でも負けたくありません。

佐:食生活に気を遣っていることです。

長:私生活でも競技でも基本的なことができていると思います。仲もいいですし。

――最後にもし今願いが1つかなうとしたら何をお願いしたいですか?

中:速くなる足と強い体をください!

佐:競技のことじゃないんですが早く就職を決めたいです。

長:切実に故障しない足が欲しいです。

【小原取材メモ】
  来年度から部の中心となる3年生。今回の取材では競技に対する姿勢やチームに対しての考えなどおのおのが非常にまじめな印象を受けた。またそんな彼らが4年生を手本とし、少しでも上に近づこうとしている意識の高さもうかがえた。来年、3年生がどのようなチームを作り上げていくのか楽しみになった。