全日本大学駅伝へカウントダウン/直前情報

1999.01.01
 今回が初出場となる第38回全日本大学駅伝が、今週末に迫った。20kmを走った箱根駅伝予選会から2週間。間隔がない状態で臨むことになる明治の11月1日現在のチーム状況を取材した。

 箱根駅伝予選会で個人順位9位と、ぶっちぎりのチームトップで明治をけん引した尾籠(文4)。この日は練習後、入念にストレッチを繰り返していた。これは予選会のコースの後半にアップダウンが多く、足に負担がかかったためで、「疲労さえ取れれば不安はない」と頼もしい調整ぶりを見せている。過去2年の箱根駅伝ではいずれも“山登りの5区”を任され、駅伝で平坦な区間を走るのは大学入学後、初めて。「自分はロードの方が得意」という言葉通り、5月の関東インカレハーフマラソンでは10位に入るなど、結果を残してきた。過去の“山登り”では区間17位、16位と不本意な成績だっただけに、平坦な伊勢のコースでどんな快走を見せてくれるか注目だ。

 練習不足の状態から予選会に合わせていた岡本(政経4)は、「予選の時よりはいい」。予選会の時点で「(全日本は)走れれば」というギリギリの状況だったが、全日本でも岡本の走りが見られそうだ。練習では少し不安が残ったと言うものの、「岡本はスタートラインにさえつければ安心」(山本コーチ)と信頼感は抜群だ。「(全日本は)そりゃもう楽しみ」と意気込む。

 予選会チーム内5位で走った田中(法4)は「予選会の疲れはない」ときっぱり。一方で不安な点も挙げたが、「駅伝は久しぶりだから駅伝の走りを試す」と堅実に目標を語った。

 また、「いま調子がいい人は?」の問いには、尾籠は中村(文2)、田中は安田(情コミ1)の名を挙げた。大学駅伝デビューとなる2人の活躍にも期待が高まる。

 残念なのは、東野(商2)、村上(政経2)の故障だ。予選会チーム内3位で活躍の期待された東野は、予選会後に疲労骨折。今回は欠場を余儀なくされ、箱根駅伝までの回復を目指す。村上も今回は故障で出場を見送ることになり、2年生の主力選手が2人欠場することになる。また、松本(昂・情コミ1)も欠場が濃厚となった。

 選手達は3日、名古屋に向けて出発。4日は瑞穂市のグラウンドで調整を行なう。注目の区間エントリーは4日発表。明大スポーツWEBで速報します。