総合13位も、個人で収穫あり/全日本大学駅伝

1999.01.01
 今年で38回目を迎える全日本大学駅伝に初出場を果たした。結果は総合13位に終わったものの、個人では中村、石川らが区間2位と4位の快走を見せた。

 本学はレース序盤から大きく遅れをとった。「攻める駅伝」(西駅伝監督)の期待の下、1区を任された1年生の安田が中盤でトップ集団に大きく離されると、2区の池邉主将も「レースに乗れていなかった」(池邉主将)とさらに差を広げられてしまう。後半で中村、石川が好成績を残すも、序盤の遅れを取り戻すことはできなかった。「今日は惨敗。1区で大きく出遅れたのもあるが、(それを全員でカバーして)1ケタ順位くらいまで上げていかないといけない。簡単には前にいけなかった。経験は次に生かさなければいけない」(西駅伝監督)。
  本学にとっては今年度初となる駅伝レース。チームとしては力を振るわなかったが、個人では5区・中村が区間2位、7区・石川が区間4位と、共に大学駅伝は今回が初めてながらすばらしい走りを見せた。今回の成績は2人にとって大きな自信となるに違いない。
 「良かった人もいれば、悪かった人もいる」(池邉主将)。各自、今回の結果を糧にして大きく躍進してほしい。

コメント

遠藤監督
「レースを振り返ってみて、まだ自分たちの思うような走りができていない。 でも今回は良かった点も見られたので、そこを伸ばしていって今後につなげていきたい。全日本を初めて走ってみて『流れに乗ればいける』という感触はつかめた。久々に、はらわたが煮えくり返らずにレースを見ることができた」。
西駅伝監督
「今日は惨敗です。1区で大きく出遅れたが、安田は経験のなさがでた。この経験が次に出ればいい。(良かった点を挙げると)4、5、7区が良かった。駅伝を初めて走る中村、石川の2人の走りは良い収穫です。4年生は、好調だった尾籠も63分くらいかかっているから…。簡単には前にいけない。2回の箱根を含めてこれが3回目の駅伝だが、なかなか壁が厚く、力不足を感じています。今日の経験は次に生かしていかないといけない」。

池邉稔主将
「自分の走りが全くできなかった。疲労が抜けてなかったし、レースにも乗れていなかった。良かったところはありません。また一から出直します。応援をしてくれた方々には本当に申し訳ありませんが、これを経験として(箱根駅伝の)シード権を取れるように頑張ります」。

岡本直己
「調子はよくなかった。疲労があった。(箱根駅伝では2回とも1区ですが)1人で走るのも調子が良ければきつくはない。今日の結果は微妙です。箱根ではしっかりした走りがしたい」。
田中文昭
「体調は万全だったがあまり自分の走りには満足できていない。気持ちの弱さがレースに影響したと思う。気持ちを切り替えて箱根に臨みたい」。
中村智春
「今まで駅伝で誰かに追い抜かれたことはなかったので、絶対に抜かれないように、前の山学と立命に追いつこうと懸命に走った。今回の走りは、今の自分では100点。だけど箱根を見越すと80点。全日本での走りも、箱根でもやりたい。今回は13位と、出場チーム全体ではまあまあだが、関東勢の中では下位。このままではまた本選で18位になってしまうので、気を引き締めてやっていきたい」。
安田昌倫
「かなり意気込んで挑んだものの、全国の壁は厚かった。最初の方は(集団のペースが)遅かったんで、前に出たんですけど、ゆさぶりにやられてしまった。自分の走りがダメだったせいでチームの流れも悪くしてしまった。全部一からやり直しです」。
佐藤昭太
「(今日は走れなかったが)自分より今日走ったメンバーの方が力が上です。(同級生の中村の区間2位について)調子がいいと話していたので、冗談で“区間賞じゃなかったら罰金だ”と言っていたのですが、この走りなので罰金はないですね。(今日のレースを通して)1区で良い流れに乗れば、上にいけることがわかったと思います」

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