常勝明治、優勝ならず/関東学生春季リーグ戦

1999.01.01
 5月7日~11日にわたって行われた春季リーグ戦。昨年の秋に続き優勝を目標に掲げた本学だったが、埼玉工大、早大相手に2敗。終わってみればリーグ戦3位という不本意な成績に終わった。

 初戦、二日目共に苦しい場面はありながらも、そこは伝統校の意地を見せ駒大・中大に快勝。優勝に向けて順調なスタートを切った。

 しかし三日目、早くも明治はここで一つの山場を迎える。試合の相手は昨秋、唯一明治に黒星をつけた専大。1番水野(営3)が専大の1番下川にストレート勝ちし勢いを明治に引き寄せる。しかし、続く足立がまさかのストレート負け、試合は振り出しへ。その後両校一歩も引かない展開となり、試合の行方は最終ゲームへ。しかし、今季初出場の日高(法4)はいきなり2セットを相手に先取される大ピンチ。だがここから日高の猛攻が始まった。3・4セットをデュースになりながらも奪うと、5セット目会場中が見守る中逆転勝利。3時間半にも及ぶ大熱戦を明治が劇的勝利で制した。

 4戦目の相手は埼玉工大。1番水野がストレート勝ちし先制するものの、今季リーグ勢いのある埼玉工大に2番3番ダブルスを連続で取られると流れは埼工大に。最後までその流れを変えることはできず、2対4で痛い敗北を喫した。

 勝負の早大戦。「埼玉工大に負けてもまだ自力での優勝の可能性はある。気合を入れて臨みたい」(平屋(慶)主将・営4)。試合前から気合は十分。円陣を組み応援にも気合がこもる。しかし、エース水野にいつもの切れはなく、まさかの敗北。1番を落としたことで勢いづいた早大が2番・3番を奪い3対0とし、明治はもう一つも落とすことができなくなった。そんな中、ダブルスが3対0で快勝し早大にいきそうになった流れをくい止める。頼みの綱は5番小野(商3)。対する相手は全日本学生チャンピオン、エースの下山だ。小野は2セットを先取されるものの、気迫のプレーでその後2セットを取り返す。5セット目、小野が健闘するも実力の上回る下山が打ち合いを制し勝利。明治の優勝が消えた。

 今季リーグ戦。敗因は決定力の無さ。「夏のインカレでは技術、精神、体力的にもレベルを上げ、この負けをバネにして優勝したい」(平屋(慶)主将)。この反省を克服し次の団体戦であるインカレでは優勝を狙う。