水野、圧倒的強さで悲願の初優勝/関東学生選手権

1999.01.01
 タイトル獲得を至上命令として臨んだ今大会。ダブルスは水野・小野組が準優勝で惜しくも同一ペアによる39年ぶりの連覇はならなかった。しかし、シングルスでは準決勝で水野、足立共に早大の選手を破り決勝で夢の明治対決が実現。そして見事水野が足立に勝利し、自身初となる個人タイトルを獲得した。
 大会最終日、ダブルス・シングルス共に準決勝から行うこの日、明治はダブルスでは水野・小野組が出場。シングルスでは水野・足立が出場した。ダブルス39年ぶりの連覇を狙う水野・小野組の決勝戦の相手は今まで負けたことがない白神・森田(中大)組。しかし自分たちの思うようなプレーをさせてもらえず4-1と完敗し、悔しい準優勝に終わった。「自分たちの力が出せなくて悔いが残る」(小野)。
 続いて行われたシングルス。ベスト4に明治二人、早大二人が残る因縁のライバル校対決となった。しかし、まずは水野が時吉(早大)に競りながらも4-1と快勝し、足立も気迫のプレーで4-2と勝利。決勝戦は明治同士の対決となった。互角の戦いを見せた二人だったが、最後はボールの威力の勝る水野が4-2と勝利し今年の関東学生チャンピオンに輝いた。
 今回、水野が見事シングルス優勝を果たすカギとなったのは、大会3日目、新人時代からのライバルである塩野(早大)との準々決勝だった。「(男子シングルス)優勝を狙うなら避けては通れない」(水野)相手。繰り返される激しいラリーの応酬、最終セットまでもつれ込む大熱戦となったが、最後は水野のスマッシュが決まり4-3。この勝利が水野に勢いを与え、初の個人タイトル獲得へと導いた。「念願の個人タイトル、うれしいしか出てこない」(水野)。
 シングルス決勝の明治対決を始め、ダブルスではベスト8に明治の選手が4ペア残るなど層の厚さを見せ付けた今大会。この活躍を大きな弾みに8月のインカレでは、悲願の優勝を狙う。