好成績を収めるも課題浮き彫りに/東日本ジュニア・東日本選手権

 「ショートはうまくまとめられた。でもフリーは最低です」(鳥居・文1)。ステップの失敗や、スタミナが途中で切れ、満足のいく演技ができなかったフリー。しかし、鳥居が得意とするショートをノーミスで滑り終えたことで、見事ジュニア男子1位を獲得した。
 シニア男子では、柴田(政経2)がショートで1位。優勝をつかむと思われたが、フリーの本番直前に足を痛めた影響で健闘するも2位に終わった。7位の田邉部門主将(政経3)は新しく取り入れたフリップジャンプが成功。「内容うんぬんより、やろうと思ったことができた」(田邉部門主将)と笑顔を見せた。 一方、シニア女子の萩原(法1)はわずかな差でショート2位。フリーでの逆転が期待されたものの、残念ながら最終結果も2位に終わった。
 本学の4人は、予想通りの好成績を収めた。しかし、選手たちは練習不足と声をそろえる。あと1歩前に進むには、彼ら自身が納得できるほどの練習量が必要だ。そうすれば、冬のスケートシーズンに向けて選手たちのさらなる飛躍が期待できるに違いない。

☆柴田嶺~グランプリシリーズに向けて~☆
 試合後に中国カップ(11・9~12 南京)、ロシアカップ(11・23~26 モスクワ)に出場する柴田に、グランプリシリーズ初参戦に向けての意気込みを聞いた。
 
 「この試合はグランプリシリーズに向けて調整するための大会でした。この時期は連戦が続きますが、これからのステップのために1つでも多くの試合に出ようと思っています。ショートはノーミスだったので良かったです。しかし、フリーではスタミナが切れてしまいました。 今年はショートがハナの瞳、フリーがアディオスノニーノという曲に変えました。ハナの瞳はクラシック調の曲、アディオスノニーノはタンゴ調の曲です。タンゴを使いたいと言ったら先生が見つけてくれました。今年はフリーに力を入れています。シニアなので大人っぽい演技ができるようになりたいです。(グランプリシリーズに向けて)今はスピンを研究しています。採点方式が変わったので、点数を上げるためにスピンは確実に点が取れるからです。そのため(最も難易度が高い)レベル4のスピンを練習しています。あとは(ショートで取り入れた)3回転―3回転のジャンプをもっとスムーズに跳べるようにしたいです。順位は意識せずに、中国カップ、ロシアカップともに自分がどこまでできるか試したいと思います。ライバルは小塚(中京大中京高)です。昨年のジュニアグランプリファイナル、全日本ジュニアで負けているので、彼には負けたくない。これからは課題のジャンプを鍛えるためにもっと練習量を増やします」。