(15)強さと弱さ/関東大学秋季リーグ戦
しかし中大戦の翌日に行われた東洋大戦。2戦連勝と好調の明治も強豪・東洋大相手に明治の弱さが露呈してしまった。
試合開始から激しい攻防を繰り返し、どちらも譲らずこう着状態が続く。守って勝つ法大と違い、東洋大は攻撃的な選手が多く、個々のレベルも高い選手が揃っている。ただ東洋大は攻撃に偏りすぎてしまう傾向があり、昨年は守備にスキがあった。しかし今年は守備にも改善が見られ、何とかDFを交わして放った明治のシュートもGK酒井(東洋大)に阻まれ、なかなか得点できなかった。
試合が動いたのは第一ピリオド開始、10分を少し過ぎたとき。浅利(拓)と坂上(太希・東洋大)が激しく接触し、浅利(拓)がリンクに倒れこんでしまったのだ。動けぬ浅利(拓)を見て菊地主将が抗議にいくも反則はなし。ここで明治の集中力が切れたのか、その後スキが出来たところを東洋大に先制されてしまった。
得点し勢いに乗る東洋大に対し、明治は集中力を欠き、プレーは荒くなった。反則も多く、途中は乱闘も起きた。中でも問題であったのは最上級生である4年生の反則。「チームを引っ張っていかなくちゃいけないのに、つまらない反則をした。反則したら勝てないということを言ってきたのに。意識が低すぎる」(藤木コーチ)。
しかし収穫もあった。それは1年生の成長ぶり。今年は1年生が多く主力メンバーとしてベンチ入りをしている。特に第一セットで活躍する近藤(営1)はスピードがありスタミナもある。また昨年の早大主将の田中豪(現・西武プリンスラビッツ)を兄に持つ田中(政経1)もテクニックで秀でるものがあるし、DF今坂(商1)も小さい体ながらしっかりとした守備を見せている。注目ルーキーであった坂田(駿・政経1)は入院中のため戦線離脱している。他大のベテラン選手にも引けをとらない明治のルーキーたちに今後も注目したい。
⇒Next GAME
早大戦(16日19:30~ DyDoドリンコアイスアリーナ)
1次リーグ序盤戦、4強との試合が続いたが、その最後は早大戦。「今年は早大がいい!」(小笠原監督・東洋大)と他大の監督も絶賛するように今年の早大は有力な選手が揃っている。特に注目すべきはFWの久保、上野、久慈、金子だ。安定したプレーを見せる久保はもちろん、昨年ルーキーながら持ち前のスピードでゴールに突っ込んでいく豪快なプレーを見せた上野は今年に入り長野カップや世界選手権の代表選手に選ばれ、代表での成長に期待できる。そして駒大苫小牧出の金子・久慈のルーキーコンビはスピードに合わせテクニック、2人のコンビネーションと、とてもルーキーとは思えないプレーを見せ、春の関東インカレでは観客を圧倒した。
このような攻撃的プレーヤーが多い早大に対して明治はいかに戦っていくのか?新ルール改正はDFに大きな影響を及ぼした。スティックを使っての妨害行為。パック以外での走行妨害なども反則を取られてしまう。
そしてなにより攻撃的な選手が揃う早大とはハイスコアの試合展開は間違いない。点の取り合いで逃げ切るにはより正確に、安定したプレーでFWがしっかり得点することが大切だ。
昨年の秋季リーグ戦決勝と同じカード。ちなみに明治に敗れた法大を相手に早大は引き分けている。果たして明治は勝てるのか?!注目の一戦だ!!
★ スケジュール★
10月 16日(月)19:30~ 早大戦
22日(日)17:00~ 東海大戦
28日(土)14:00~ 専修戦
11月 1日(水)19:30~ 日大戦
※全てDyDoドリンコアイスアリーナ (最寄り駅:東伏見)
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