2次リーグ各校分析/関東大学秋季リーグ戦
1次リーグはペナルティーの多さ、そして決定力不足などさまざまな問題を抱えてきた本学。しかしどれも試合ごとに反省し改善してきた。ペナルティーはこの前の東洋大戦の14回を別にすればどの試合も一けた台に減少しており、16日の早大戦ではわずか4回に抑えた。決定力はまだまだ足りないが、田中(政経1)や江端(商1)ら、1年生の活躍もあり得点率も上がってきている。
しかし2次リーグに入り、まだまだ足りないところはある。11月上旬から早大戦まで守備の要である菊池アイスホッケー部門主将(政経4)と梁取(政経2)を海外遠征で欠き、各セットの組み合わせもまだはっきりとせず「パワープレーやキルプレーのセットプレーの練習もまだできていない」(藤井コーチ)。また毎回浮き出る課題に対処するばかりでチーム全体の意識を向上させる「きっかけがなかった」(菊池部門主将)。昨年王者の自信と現状のギャップを前に焦り、上級生が思うようにプレーできていないのではないか。経験の浅い1年生を引っ張るためにも上級生はもっと余裕をもったプレーで、ゲームメイクをしていく必要がありそうだ。
対する他大だが、今トップを走る東洋大と早大はすこぶる強い。共にスピードある選手がFWにそろい、新ルールになってからさらに攻撃の威力は増した。特にベテラン選手である久保(早大)、小川(早大)、上野(早大)や今村(東洋大)、阿萬野(東洋大)が得点力、スピード共に秀でている。また体は小さいながらも、テクニックを持つルーキーも活躍し攻撃面では問題はない。ただ両校は守備が少し甘い。早大はGKが踏ん張りきれず、東洋大はDFが前に出すぎる。しかし10月の開幕から、今まで目立ったけが人も出ず、ペースを崩さない両校はさすが優勝候補と呼ばれることはある。
また現在4位の法大は1次リーグでけが人が続出し、思うような結果が出せなかったものの、2次リーグ1位の東洋大に5-5で引き分けるなど、徐々に4強としての強さを取り戻してきた。
リーグ戦もいよいよ佳境に入り、各大学が生き残りを懸けてしのぎをけずっている。昨年の王者である明治も今年は苦戦を強いられているが、果たして今年の王冠はどこが手にするのであろうか。
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