奇跡の逆転勝利/関東大学秋季リーグ戦

 決勝戦の相手はここまで負けなしの東洋大。1、2次リーグでは本学は勝てていなかったため、今回は東洋大が有利と思われていた。だが、試合開始から試合のペースを掴んだのは本学だった。前日の早大戦と同じくキレのあるプレーをみせ、東洋大のゴールを脅かしていく。
 そして試合開始6分後。ゴール裏の田中(政経4)からのパスをゴール右の伊藤(政経4)が合わせて、イン。明治が先制点を挙げ、第1ピリオドが終了。 しかし第2ピリオドの開始すぐ、東洋大にゴールを決められてしまう。その後、明治はペナルティを連発。11分に本学が2点目を奪うも、集中力を取り戻すことが出来ない。
 いよいよ第3ピリオド。開始7分に東洋大に同点弾。さらに8分にも得点を許し、遂に東洋大にリードを奪われる。なんとか得点したい本学は積極的に仕掛けるも、東洋大の壁は厚く、なかなかゴールの枠に入れることができない。試合が動かないまま時間だけが過ぎていった。
 だが、このまま試合は終わらなかった。試合終了の5分前。東洋大の選手が2人続けて反則。5-3のパワープレーのチャンスに明治は勝負を仕掛ける。そして17 分55秒に河野(商3)。そして18分42秒には木元(政経4)が決勝弾を叩き込んだ。

 その瞬間、優勝を確信していた東洋大の選手達は落胆を隠し切れず、リンクに倒れ込んだ。結局それが決勝点となり、試合終了のホイッスル。「途中でもうだめかと思ったけど、最後は仲間を信じた」(菊池アイスホッケー部門主将)。

 1、2次リーグで早大、東洋大に破れていながらも、最後の決勝トーナメントでは粘って勝ちを拾った。「なんにせよ、結果がすべて。とりあえずよかった」(藤井コーチ)。最後に勝てた者だけが笑える、リーグ戦という大会形式において、それまで勝てずとも決して諦めることなく最後の最後に調子を上げてきた本学の勝負強さが見事に発揮された大会となった。