
初のフルセットも粘り勝ち/関東大学男子2部リーグ戦
<専大戦>
本学にとって相性の悪い専大戦は序盤から苦しい戦いが続き、今季初のフルセットにもつれ込んだ。第1セット。好調を続ける上位の佐々木(文2)が、この日もスパイクにブロックと攻守に渡る活躍を見せるも、なかなか点差が開かない。セット終盤には専大の強力なサーブから崩され、26-28で惜しくも1セット目を落とした。
その後もつかず離れずの試合展開だったが、第3セットを終えて1-2と遂に追い込まれた本学。そんな煮え切らないチームの雰囲気を変えたのは、ケガから復帰を果たした廣本(商2)だった。「自分が決めてやろうと思った」(廣本)。2セット目から途中出場した廣本は、鋭いスパイクで次々と得点を重ねていく。圧巻だったのは、第4セット。敵に何度もマッチポイントを許すも、切れ味抜群のスパイクはもはや誰にも止められない。27-25で逆転を果たし、2-2と追いついた明治は、勢いそのままに第5セットも制し、苦しくも勝利を収めた。
「ケガはもう痛くないです。(久しぶりの試合で)余裕を持ってできなかったけど、思い切ってやりました。とにかく勝つことができて良かったです」(廣本)
<駒大戦>
昨日の勝利で、自信を持って試合に臨んだ本学。上位チームが拮抗する今リーグ戦では、少しでも勝ち点が運命を分ける。
1セット目は終始、本学ペースでゲームが進んだ。今リーグ戦を通して、課題とされていた深町(政経3)のトスも安定。「打ちやすくて、積極的に攻めることができた」(佐々木・文2)。得意の速攻で流れを引き寄せ、危なげなくセットを制した。
2セット目、序盤はシーソーゲームが続くも、高橋(純)主将(文4)や芳賀(営1)中心の精度の高いレシーブから始まる、本学の速いバレーに駒大は徐々にペースを崩していった。中盤は廣本のサーブ時に7連続ポイントを決めるなど、大量得点で一気に駒大を突き放した。両チームともレシーブ陣がふんばりを見せ、ラリーが続くシーンも多く見られたが駒大は焦りからか細かいミス連発。終始落ち着いて得点を重ねた本学は、10点以上の大差をつけて2セット目も勝利した。
3セット目は、序盤は廣本や藤田(政経2)がブロックに捕まるなど攻撃パターンを読まれ苦戦を強いられた。焦りから反則を取られ連続ポイントを許してしまうも、佐々木のクイック攻撃から勢いづき、次々に相手コートにボールを打ちつけていった。終盤、センター・北浦(商3)がコート入りし、リードする駒大の追い上げに貢献。デュースにもつれ込むことも予想されたが、粘り強い落ち着いたプレーを続けた本学に軍配が挙がった。
試合後、コートにはレシーブのポジションを再確認する高橋(純)主将と芳賀の姿も見られた。どん欲に勝ちを目指す本学。上位5チームが大混戦を見せる今リーグ戦では、細かい取りこぼしが命取りとなる。1部への道はまだまだ険しいものだが、今年こそ1部昇格を実現してほしい。
~次回対戦カード~
▽5・12(土)11時~ 第2試合 中央学大戦 場所:駒大体育館
予選リーグ最終戦となる中央学大戦。最多得点3位(4月22日現在)の宮澤(中央学大)、植村らの攻撃力は要注意だが、それ以上に気を付けたいのはブロックだ。復帰後2戦で衝撃的な破壊力を見せた廣本は、既に各チームから厳しいマークを受けている。高さのある中央学大に集中してブロックを狙われれば、さすがの廣本も厳しいかもしれない。そういう時に、専大戦の5セット目のようにチーム全員で攻めていけるか。セッターのトスワークにも注目したい。
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