入替戦出場決定!中央学大に連勝/関東大学男子2部リーグ戦

1999.01.01
入替戦出場決定!中央学大に連勝/関東大学男子2部リーグ戦
 いよいよ13日から決勝リーグ(上位)に突入。本学は初戦からストレート勝利を収め、見事入替戦の出場権を獲得する。先週復帰した廣本(商2)の活躍もあり、1部昇格へ向け順調なスタートを切った。

<5・12 中央学大戦>

 第1セットは、この試合先発メンバーだった期待のルーキー・田辺(法1)がブロックやスパイク等で次々と得点を重ねていく。北浦(商3)のブロックもよく決まり、相手にスキを与えることなく1セット目を先取。序盤から良い流れで試合を展開した。

 しかし第2セット以降、高橋(純)主将(文4)にボールが集中し連携を乱され始め、レシーブやセンターブロックのミスが目立つようになる。廣本にボールを集め確実にスパイクを決めていくものの、守りのミスから得点が続かない。試合の流れを自分たちのものにすることができないままこのセットを落とし1-1とされる。
 そして、抜きつつ抜かれつつの大接戦となった第3セット。やや中央学大ペースであった後半に廣本(商2)の強烈なスパイクが連続で決まり、流れを一気に引き寄せ逆転。その後デュースにもち込まれるも、常にアドバンテージを先取し粘り勝ちした。

 その勢いのまま、第4セット序盤は連続得点を決めるなど完全に本学ペースで試合が進む。しかし再びレシーブミスが目立ち始めると試合は一気に相手ペースに転じ、取れると思われた4セット目をあと一歩のところで落とし再び相手に追いつかれる。
 追い詰められた第5セット、この日終始気迫あふれるプレーを見せていた廣本を中心に、佐々木(文2)、藤田(政経2)らのスパイクが決まる。相手のミスもあり、最後は危なげなくセットを制して、接戦の末の勝利をものにした。

 「第1セットが本来の調子。ストレートで勝てるつもりだったが、自分たちのミスが多かった。今回のプレーの悪いところは見直し次の試合に臨みたい」(佐々木監督)。なんとか勝利を収めたものの、選手たちにとって課題の残る試合となった。

<5・13 中央学大戦>

 前日の苦戦が嘘のように、相手を圧倒する見事な試合を見せてくれた本学。試合後「ボールをつなげることを意識した」と高橋(純)主将が語るように、この日は理想的な試合内容が披露された。
 試合開始から本学と中央学大の勢いの差は明白だった。選手は皆最大限声を張り上げ指示、励ましの言葉を繰り返し、チームに勢いを与える。特に廣本は常に声を出し続け、チームを鼓舞した。その結果、レシーブ・トス・スパイクの攻守が見事にかみ合い、1セット目は難なく制す。
 この1セット目でつくったチームの良い雰囲気を崩さず2セット目も収め、勝負は3セット目へ。ここで主将の語る“拾ってつなげるバレー”の真価が発揮された。丁寧なサーブカットに加えどんなボールもどん欲に拾う芳賀(営1)、そのボールを丁寧につなぎ多彩な攻撃の基点となったセッターの深町(政経3)、そして最後は破壊力抜群の廣本や藤田がきっちりとスパイクを決める。それぞれが自分の役割をこなし、チームに一連の流れが生まれた。これが今季本学の目指す、“拾ってつなげるバレー”である。中央学大は反撃することができず、見事3ー0のストレート勝ちを収めた。

 今日の勝利により入替戦出場を決めた本学。悲願の1部昇格が現実味を帯びてくる中で、今日の試合内容は自信をつける価値あるものであった。「今回のようにいけば大丈夫」(高橋(純)主将)。あとはいかにミスを減らし、この状態を保てるか。今後の決戦へ向け、チームの闘志は燃え上がる。

 「中央学大に連勝」と言っても、1日目はフルセットの末の勝利、2日目はストレート勝利と、その試合内容は大きく異なる。この結果には、1日目で露呈したレシーブミスなどの課題を2日目にはきっちり修正してきたということが、見事に証明されている。中央学大との連戦は、選手たちの“勝つ”ための意志の強さが伝わってくる2戦だったと言えるのではないだろうか。

 しかし、本学の目標である“拾ってつなげるバレー”ができるチームには、さらに高いレシーブ力が必須である。決勝リーグの残り2戦、気を抜くことなく「入替戦でも絶対勝つ」という強い意志を持ち続けて臨んでほしい。

~次週対戦カード~

▽5・19(土)11時~ 第2試合 専修大戦  場所:駒大体育館
▽5・20(日)10時~ 第4試合 国士舘大戦 場所:駒大体育館

 既に入替戦出場を決めた本学。だが、油断は禁物だ。入替戦は1部の8位校と2部の1位校、1部の7位校と2部の2位校が対戦する。現在、明治は国士大とセット率の差で2位。1部昇格のためにもここで勝って少しでも優位な状況にしたいところ。また、昨季は入替戦出場を決めた後、まさかの連敗を喫してしまい、入替戦に良い流れで挑むことができなかったことを忘れてはいけない。次週対戦は決しておごることなく、入替戦に“つなげる”戦いをしてほしい。