10・28入替戦特集/秋季関東大学リーグ戦1部2部入替戦

1999.01.01
10・28入替戦特集/秋季関東大学リーグ戦1部2部入替戦
今季2部リーグ戦優勝を果たした本学は、1部リーグ8位の法大と激突。これまで3季連続入替戦に出場するもあと一歩届かず、2部残留という結果に終わってきたため、今季に懸ける想いは強い。今度こそ夢の1部の舞台へ、選手たちの熱い思いが10月28日駒大体育館において爆発する。

☆リーグ戦総括

 9勝1敗という好成績で2季連続の2部リーグ優勝を果たし、入替戦出場を決めた本学。春季からの大きな変化として、特筆すべきは選手層が格段に厚くなったことだ。春季は控え選手だった下級生たちが夏を経て大きく成長し、リーグ戦中も随所でチームを支える活躍を見せた。

  特に活躍が目立ったのは、身長191㎝でチーム一の長身・山田と、2部リーグでブロック賞を獲得した田辺のセンターライン。ブロック力の向上はもちろん、センターの存在感が増したことでチームとしての攻撃の幅が広がった。

 また、エース・廣本の爆発的な得点力も健在。ほかにも藤田、関ら得点力のある選手が数多く存在している。さらに攻撃の起点となるセッター・深町も2部リーグ最優秀選手賞を獲得するなど、チームとしての攻撃力は春以上に成長した。

 守備面においても、春季に続いてリベロ賞を獲得した芳賀を中心に「拾ってつなげるバレー」を展開。その守備の堅実さは、リーグ戦中の得セット率の高さにも確実に表れている。

 攻守ともに、一つのチームとして大きく成長した本学。これまでも入替戦で1部校相手に拮抗(きっこう)した試合を展開してきたことを考えれば、十分に勝機はある。2部リーグ優勝の自信を胸に、その実力のすべてを出し切ってきてほしい。

☆注目選手紹介

#14 深町勇太
◆ふかまちゆうた セッター 政経3 福岡大大濠
 高出 175㎝・67㎏

 
 今年、明治が目指し実行してきた「拾ってつなぐバレー」。その本学に欠かせない存在が、セッターの深町勇太だ。レシーブしたボールを確実に攻撃につなげる彼のトスは、リーグ戦優勝に貢献した。また、今季高橋(純)主将があまり試合に出られない中、コートに立ち続け司令塔としてチームをけん引、信頼も厚い。優秀選手賞獲得も「みんなのおかげ」と語る深町。人柄のように謙虚な姿勢でプレーする彼だが、リーグ戦終盤は思うようにトスを上げられない場面もあった。「反省して、入替戦でミスはしない。春とちがってチーム一体となっている。今年こそ1部へ上がります」。深町が高精度のトスを上げれば、攻撃陣が暴れだす。

#24 田辺祐也
◆たなべゆうや センター 法1 東亜学園高出 
  188㎝・72㎏

 今季リーグ、ブロック決定率1位で個人賞を獲得した田辺祐也。試合中、田辺がブロックを決めると選手たちの雰囲気が一気に上がりチーム全体の勢いが増す。試合のリズムを作る活躍を見せた田辺は「安定してプレーができるようになった」と自身も語るようにブロック・スパイクとも確実に決めるプレーを見せた。チームの要になるまで成長し、攻守とも勢いに乗っている田辺の活躍に注目だ。

#15 山田崇史
◆やまだたかし センター 営2 五所川原工高出
  191㎝・86㎏

 身長190㌢を越えるセンター山田崇史。恵まれた体格で力強さを兼ね備えた山田だが、春は調子が上がらず試合に出ない日々が続いた。その山田に転機が訪れる。夏に調子を上げ始め、監督からも一目置かれる存在に。そして今季開幕戦、見事試合に出場し存在感を見せつけた。「調子が良くても結果で見せられなければ意味がない」と決して気を緩めることなく取り組む山田。その結果ケガ人が多かった本学を最後まで支え続け、リーグ優勝に貢献した。
 入替戦へ向け「ダメでもともとなんて言いたくない。やるからには勝つ」と語る山田。もうそこに春までの姿はない。内面も大きく成長した山田のブロックが、法大の前に大きく立ちはだかる。