NO.13 林陵平
「サッカーの詳しさに関しては大学1」と、林は自他共に認める大のサッカーマニア。海外選手の名前はもちろんのこと、身長・体重、果てはゴールシーンを覚えている程サッカーの知識は計り知れない。一見すればただのマニアかもしれない。だが、彼はその知識を自身のプレーへと見事に生かしている。憧れの選手であるイブラヒモヴィッチ選手(インテル)の足元のテクニックやクレスポ選手(インテル)の動き出し等、試合前にゴール集を見てゴールのイメージを膨らませる。「真似できたことは一度もないですね」。そう謙遜する林だが、“彼らのようにゴールを決めたい”その気持ちは結果として表れている。昨年の後期リーグ戦・対学芸大戦では自身納得の鮮やかな振り向きざまのシュートを決めた。また現在、リーグ戦5試合を終えた時点ですでに5得点を挙げる活躍を見せ、昨年度リーグ戦得点王の渡邉(早大)を抑えて得点ランク単独首位に躍り出た。「今年の目標はリーグ戦で11得点以上取って得点王になること」。それは毎試合、確実に現実味を帯びたものとなっている。
また林のサッカーマニアはゴールだけに留まらない。それはゴール後のパフォーマンスへのこだわりだ。時には耳に手を当て、時には仲間のももに足を乗せスパイクを磨いてもらう等、サッカーファンなら見覚えのあるパフォーマンスを見せ、ゴールとパフォーマンスの二つで会場を沸かせる。「ゴールもパフォーマンスもストライカーの醍醐味」と目を輝かせる。そんなゴールする喜びや楽しさを知っている林だからこそ、見る者も一つのシュートで楽しませることができるのだろう。
ゴールするためなら努力は怠らない。技術面では体格を生かした得意のポストプレーに天性の得点感覚にさらなる磨きがかかってきた。食事面でも野菜は欠かさず摂取し気を付けている。林は大学サッカーという今までより厳しい環境に身を置くことで着実に成長している。林はこれからもどんなゴールとパフォーマンスを見せてくれるだろうか。
◎家族の支え◎
林のご両親は毎試合、会場まで足を運び、熱い声援を送っている。「両親がいなかったらサッカーはできていない」と、彼のサッカー人生を色々な場面で支えてきた。そんな林のお母さんから選手全員にメッセージだ。
「選手全員の応援団なので、このリーグ戦を戦い抜いて優勝目指して頑張ってください」。
林だけではない。明大サッカー部は周囲の暖かい応援があるからこそプレーすることができている。そして選手はそれに対する『感謝』の気持ちを決して忘れることなく、全員が必死にプレーで応えている。
◆林陵平 はやしりょうへい 商3
工学院大附高出(東京ヴェルディ1969ユース) 185cm・78kg ★FW 背番号・11
☆次回予告☆
※第14回は今年度、主務を務める小野沢恵司(営4)選手。「いつも菓子パンを食べてる。特にヤマザキの“ずっしりクリームデニッシュ”(笑)」。そんなパン派の優しく頼れる小野沢に迫る。
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