NO.7 藤田優人
異名「ランボー」。部員は藤田のことをそう呼ぶ。これは一人の男が大人数相手に立ち向かう、過激なアクション映画『ランボー』(東宝東和配給)がもとだ。藤田はこの映画を小学生のころからずっと見ている。「これを見ると、闘争心が沸くんですよ」と、今では試合前に『ランボー』を見て、自ら闘争心をかき立てる程だ。周りが言う「藤田は闘う男」。つい納得させられてしまう。
そして闘う男・藤田の闘争心は、ピッチ上で遺憾なく発揮される。「プレーは性格そのもの。がつがつつぶすタイプ」(金主将・文4)。底知れぬスタミナでピッチを走り回り、相手に脅威ともいえるプレッシャーをかけていく。藤田がいるからこそ、相手の攻撃のチャンスはことごとくつぶれ、逆に明治のチャンスが増す。しかし当の本人は、「自分は下手だからただ頑張るだけ。根性サッカーですよ」。熱き闘争心が藤田をどん欲にさせ、さらなる闘う心を芽生えさせている。
そんな藤田の原点は名門・国見高にある。国見高では過酷な走り込みなど、厳しい練習を3年間こなしてきた。そこで培った藤田の能力は、明治に来た当初から部員の目にも「すごいやつが来た」、「よく走れる」と、一目置かれる存在に映った。そして藤田はその能力の高さが認められ、8月に来年度のユニバーシアード候補である大学選抜選手としてオランダ遠征に参加。そこで判断スピードやタッチの数といったサッカーの技術はもちろんのこと、より適した体をつくるための食事療法も学んだ。「今までは天然でやってたけど、考えてやるようになった」。また一つ、藤田が頼もしく成長した。
「熱い人についていきたい」。将来、プロ志望の藤田はそう語る。どこまでも熱い闘争心が藤田の真骨頂。これからもいつでも、どこでも熱い闘争心がピッチ上で火を噴き、見る者も熱くさせる。
◆藤田優人 ふじたまさと 法2 国見高出 176cm・70kg ★MF 背番号・6
☆次回予告☆
※第8回はMF森賢一(営4)選手。「すごく大人。賢一さんと考えることが同じで、合うんですよ」(藤田)と大絶賛の森。そんな森に藤田からメッセージだ。「試合中、こっち見てにやっと笑うのやめてくださいよ」。笑う理由とは――。
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