J2強豪、京都サンガに勝利!4回戦へ/天皇杯
前半が始まり、最初に攻撃を仕掛けたのは京都サンガF.C.。DF陣の裏に抜け出しシュートを打つものの、ここは守護神・関(法4)がファインセーブを見せ得点を許さない。対する本学は相手の素早いプレッシャーを前に、なかなかボールをつなぐことができない。それでも前半終了間際には橋本(政経3)からのパスを受けた林がペナルティーエリア内からゴールを狙うなど、徐々にペースをつかみ始め後半に望みを託す。
そして後半、立ち上がりから流れは本学に傾く。途中出場の末廣(営4)がゴール前で高さを生かし何度も決定的なチャンスをつくるなど、疲れた相手のスペースを突く攻撃が増える。すると京都サンガも、前掛かりになる本学に対しカウンターを仕掛け反撃。ゴール前でDF陣が振り切られるこの日で最も危険な場面を迎えるが、これは前半からファインセーブを続けていた関が、片手を伸ばしゴールを死守する。さらにその後のコーナーキックでも斎藤(法4)が間一髪のところでボールを蹴り出し勝利への執念を見せた。そして迎えた後半43分、橋本、藤田(法3)とパスで相手を翻弄(ほんろう)し、最後は林が振り向きざまのシュート。明治のストライカーとしてシュートを放ち続けた林が遂に先制点を挙げる。貴重な1点を守り切り、本学が1―0で勝利を収めた。
J2のチームに対して互角の戦いを見せた本学。特に後半に入るとこれまでの走り込みの成果が発揮され、豊富な運動量で相手の守備を崩した。選手たちを勝利に導いたのは決して勢いだけではない。「いいディフェンスからいいオフェンスへ」(神川監督)。この戦い方を徹底し目の前のプレーに全力で取り組むことで勝利を得た。さらに駆け付けたチームメートや父兄の応援も選手に力を与えたはずだ。この勝利によりJ1のチームとの試合が決まった。「精一杯やるだけです」(林)と選手たちの勢いはまだまだ止まらない。
☆試合後のコメント☆
・神川監督
「まだ実感がない。選手たちは良く頑張ってくれたし、出来過ぎなくらいだ。勝ち負けよりも思いっ切りやりたかった。相手のミスに助けられた部分はあるが、積み重ねてきたことが発揮できた」。
・石井主将(営4)
「全部の力を出し切ろうと臨んだ。満足できる結果。プレッシャーにのまれる選手もいたが、そういう人には厳しく言い、後半からはいつも通りのプレーができた。後ろから聞こえた応援もすごく力になった」。
・関
「自分ではファインプレーをしたとは思っていないが、90分間集中できたのは良かった。足はケガしていたが監督にも「お前でいく」と言われやるしかないと思った。次もチャレンジャーの気持ちで臨みたい」。
・近藤(営3)
「(この勝利で)自分たちに自信が付いた。1対1の場面でも負けなかったのは良かったが、ボールを奪われてしまったのは課題。勝利がまぐれだと言われないように、レベルアップしてさらにいい試合をしたい」。
・林
「(得点は)練習していた振り向いてのシュートだった。狙える位置からで、それが結果となって本当にうれしい。前半はスペースを押し込まれる場面が多かったけど、後半は相手も疲れて空いたスペースからシュートできた。(4回戦は)楽しみ」。
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