FW好調で良いスタート!/全国大学選手権
大学選手権1回戦、明治は関東大学リーグ戦を4位通過した大東大と対戦した。4位通過だがトンガ人選手を2名擁しており、強力なFW陣を誇るあなどることのできない相手だ。
試合序盤は大東大ペース。大東大の激しいタックルの前にFWが沈黙、攻め込むことができない。そして大東大も明治陣ゴールのすぐ前まで攻めてあわやトライというとこまで攻めてくるなど、我慢の試合が続いた。明治は前半20分ころからペースをつかみ、2トライを獲得したが、FW主体のラグビーができないままハーフタイムとなった。
後半に入ると明治のFW陣がようやく機能し始める。後半10分にはスクラムトライを決めるという明治の理想的な形で得点した。FWだけではなく後半22分にはFB星野(政経3)の70m独走トライもあり観客を魅了した。そしてゴール前でペナルティーを得ると必ずスクラムを選択しFWにこだわった戦いを見せた。終了間際には何度もスクラムトライを狙いにいった結果、認定トライを獲得しノーサイとなった。「認定ではなくできればきれいな形(スクラムトライ)でトライを取りたかったけど」と記者会見で話した藤田ヘッドコーチであるが、FWの力を相手に見せつけることができFWの出来には満足そうだ。
今試合はタックルがよく決まった。特に安部(法1)と山口(政経1)の1年生コンビによるタックルが要所で光り、何度も明治を危機から救った。タックルはよかったがそれでも気の緩みからか、すきを突かれるシーンが目立って大東大に後半3トライを与えてしまった。「もう少し点差が広がると予想していた」(藤田ヘッドコーチ)と語るように、勝利したもののスコアには決して満足はしていないようだ。24日の大体大戦は大阪の花園ラグビー場で行われ、明治にとっては“完全アウェー”での戦いとなる。アウェーの雰囲気に飲み込まれないよう気持ちを引き締め、つまらない失点を防ぐことこそが勝敗を左右する大きなポイントとなるだろう。
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