帝京大に完敗、ジュニア戦初黒星/関東大学ジュニア選手権
どんよりと曇った天候の中、始まった帝京大戦。前半5分、明治のお得意のモールから密集を抜け出し早々と先制トライ。コンバージョンキックもきっちりと決め、このまま明治リードで試合は展開するように思われた。しかし、チャンスをつかみつつも相手にターンオーバーされ、帝京に立て続けにトライを決められてしまい、帝京大が主導権を握ったまま前半は終了。
前半の嫌なムードを一掃しようとすべく、後半の立ち上がりにドライビングモールでゲイン、そこからトライを決める。ここから明治の反撃が始まった。前半帝京の思うままにトライを決められていた欝憤(うっぷん)を晴らすかのように、続けて田原(政経3)も点を入れる。キックも成功させ、21-24と帝京に3点差まで詰め寄った。だがその直後に帝京大に独走トライを許し、まるで前半の再現かのように立て続けにトライを許してしまう。点差が再び開いてしまったまま、ノーサイドとなった。
今回の試合は、ラインを突破される場面が多くみられた。ラインアウトもマイボールから相手に奪われるといったセットプレーのミスが目立ち、課題が浮き彫りになった試合だった。しかし、13日の帝京大戦でもリザーブに入っていた田村(文1)がコンバージョンキックを外さずに全てきっちり決めるなど杉本(博・商1)と共に1年生の活躍も多く見られた。
選手たちには少し過信があったのだろうか。「(9月30日の)早稲田ジュニア戦に勝利して、油断してしまったのかもしれない。ここで負けたので気持ちを切り替える。次は勝ちたい」(土井・政経3)と選手たちは次の試合を見据えている。今回の敗北で味わった悔しさを次の慶応ジュニア戦でぶつけてくれるだろう。
~試合後のコメント~
藤田ヘッドコーチ
「Aチームと比べてFWの威圧感が足りず、セットから崩せなかったのが大きな敗因。もっとFWにこだわっていけば良かった。タックルも相手のプレーを止められなければ決まってないのと一緒。まだまだプレッシャーをかけられている印象があった。欠点が見えたのが唯一の収穫と言うしかない」。
黒崎FWコーチ
「Jr.のチームはスクラムが押せてなかった。チームプレーの練習はしているが、個人ではまだまだ。もっと個々が自覚をして主体的に練習しなければいけない。これからFWは上げていく」。
PR土井
「調子は悪くなかった。早稲田に勝てたから、気持ちが少し抜けてしまった。相手のFW陣は押されてもいないが、重かった。敗因はミスが多かったことと、「前へ」いけなかったこと」。
NO.8杉本(博)
「前回、早稲田ジュニアに勝ったことでおごりが出たのだと思う。謙虚さを忘れたらいけないと思った」。
Cチームに出場したFL成田(政経3)
「FWの寄りが甘く、実践の少なさから体力面や組織としての集中力が足りなかった。スクラムで押せなかったのが敗因で、少し油断みたいなものもあったのかもしれない。(個人としては)次の動きへの動き出しとピックアンドゴーが目標だった。今日の敗戦で気持ちが引き締まった」。
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