個人で4位入賞も、団体戦は予選敗退/全日本学生選手権
団体戦で男女ともまさかの予選敗退に終わった。全国の強豪が集うインカレとはいえ、そろって決勝に進出できないというのは近年にない事態だ。
本学の選手たちは関東インカレや選抜大会を経て、一丸となって戦うことの大切さを感じており、一年間の集大成といえるインカレにかける思いは強かった。だが「みんな試合になると当たらない」(柳原)。技術はあるにも関わらず、試合で実力を発揮できない。以前から課題だった精神面の弱さと集中力の途切れが、やはり今大会でも敗因となった。
そんな中、柳原が一人気を吐いた。団体予選でチーム唯一の皆中。さらに個人戦でも堂々の4位入賞を果たし、エースとしての存在感を存分に見せつけた。
しかし表彰式後、柳原にいつもの笑顔はなかった。「(今回の結果について)何もないよ」。4位という数字は、彼にとって納得のいくものではなかった。「何も持ち帰らないのはまずいと思った」。悔いの残る結果となった団体戦。部のためにこのまま終わるわけにはいかない、そんな思いが柳原の中にあった。だが、疲労と緊張がピークに達した体で引いた八寸4本目。放った矢は、思いとは裏腹に的を外れた。「優勝したかった」。エースの背負っているものは余りに大きかった。
定期戦が間近に迫っている。選手一人ひとりが本番でも本来の力を発揮できるようになれば、必ず好成績を収めることができるはずだ。
関連記事
RELATED ENTRIES