低迷する明治に明るい兆し/東京都選手権

1999.01.01
 4月の全日本柔道選手権大会の出場権を懸け、争う今大会。「東京都は一番レベルが高い」(清水・政経1)と語るように無差別の大会でもあり社会人選手も数多く出場するハードルの高い大会である。

 しかし、その中でも主軸を担う田中(貴)、松岡(禎)がベスト16と健闘を見せた。新監督を迎え、新体制で臨んだ今大会では本学の“変化”の兆しが着実に表れたと言える。特に、花本新主将の部員全員を巻き込んだ意識改革が今回の結果を導いた。今大会では、明大OBの棟田(平15法卒・現警視庁)や泉(平17営卒・現旭化成)が全日本選手権への切符を勝ち取り、その存在感を見せつけた。

藤原監督
「執念が足りない。花本は良い試合をした。今後は田中(貴)や松岡(禎)など新3年生が中心となって精神面での向上をしていくだろう。部員の素質はあるので、自主的な練習を目指していきたい」。


園田助監督
「自分で勝ちたいという気持ちが足りない。実力があるのだからあと一歩をつめていけば必ず勝てる」。

花本主将
「良くもなく悪くもない」。
田中(貴)
「相手のペースを崩すことが出来なかった」。

 王座奪還には3人しかいない新4年生といかに同じ意識で新3年生が取り組むかが鍵となる。今回、新3年生が粘り強さを見せたことで強豪復活への道がまた一歩開かれた。次に本学が試されるのは今年の全日本無差別団体優勝大会。改革を遂げた本学に期待が懸かる!