筑波大戦連勝でリーグ戦首位に/関東大学リーグ戦
リーグ戦も後半戦に突入し、3週にわたって上位校との戦いが始まる。昨年首位、今季も現在まで7勝1敗で首位の筑波大との連戦を制すると、入れ替え戦出場に大きく前進できる。4年間の集大成を見せる格好の場だ。
前半、金丸(晃・政経1)、根岸主将(政経4)らが果敢に攻め込み点数を着実に重ねていくものの、相手の安定感ある攻撃力と手堅いリバウンドに本学は苦戦。あと一歩足が出ずにスリーポイントシュートを決められたり、インサイドでのリバウンド勝負で相手にボールを奪われ、チャンスをつぶしてしまうなど、本学にとって苦しい時間が続く。伊与田(政経3)らの必死のディフェンスで点差を広げず、互いに一歩も譲らぬ攻防が展開され、34-38で後半へ折り返す。
スターティングメンバーに戻して挑んだ後半、鈴木(政経4)がスチールからのファーストブレークを連続で決めると、流れがいよいよ本学にやってきた。古橋(営4)や金丸(晃)がリバウンドを制すると、根岸主将・鈴木・金丸(晃)が放ったシュートが次々にゴールに吸い込まれていく。本学の気迫あふれるプレーが最後の最後まで続いた結果、相手の足と得点が止まってしまい、12点差をつけて筑波大から勝利を奪い取った。
満員の筑波大の応援客が落胆する中、満面の笑みを見せた本学。「ディフェンスとリバウンドという、(筑波大に対して)意識していた点がしっかりプレーに現れた結果。明日もチャレンジャー精神で挑む、絶対にあきらめない」(根岸主将)。彼らの笑顔の裏には、確かに勝利の実感と、勝利への執念が感じられた。
[武藤久美]
《2回戦》
前日の試合で、強豪・筑波大を見事に下した本学。筑波大2回戦となったこの日も気迫で相手を圧倒し、大きな勝ち星を二つ並べた。
1回戦の勝利の勢いは止まらなかった。第1クオーターで得点こそわずかにリードされたものの、本学は試合開始直後から積極的な動きを見せた。攻めのディフェンスで相手の本来のプレーを封じ、ファウルを誘う。得点率以上に気迫で流れを引き寄せる展開だった。1回戦で37得点の金丸(晃・政経1)が強烈にマークされる中、根岸主将(政経4)が得意のインサイドからの攻撃で相手を圧倒。また伊与田(政経3)はシューターの動きをことごとく抑え、「根岸と並んで今日のMVP」と塚本ヘッドコーチも絶賛の大活躍を見せた。後半は相手の疲れのスキを狙い、古橋(営4)や伊与田が積極的にリバウンドを取ると、前半我慢の続いた金丸(晃)も3Pシュートを連発。第4クオーターにはメンバーを大幅に入れ替える場面もあり、ルーキー駒水(政経1)が連続でシュートを決めた。そのまま反撃を許さず、筑波大から大きな2勝目を手に入れた。
筑波大に連勝したことで、ついに大東大と並んで首位に立った本学。次週は、その大東大と単独首位を懸けて激突する。「(大東大は)背の高い選手が多い。マークされても、じれずに自分のプレーをしたい」(金丸(晃))。また試合後、「今日は人生最高の試合」と笑顔を見せた伊与田も、「来週は今日のような攻めのディフェンスよりも、きっちり守るディフェンスをしたい」と意気込みを語った。まず目指すのは6日の1勝。チームは入れ替え戦に向けての正念場を迎える。
☆次週対戦カード☆
▽10・6 16時20分~ 第3試合 大東大戦 会場:大東大東松山キャンパス
▽10・7 15時20分~ 第3試合 大東大戦 会場:国学院大渋谷キャンパス
現在、8勝2敗で同率首位の大東大。前期は2部史上初の関東トーナメント優勝を成し遂げ、大学バスケ界で今一番波に乗っているチームといえよう。昨年からスタメンがほとんど変わらず、強力かつ速い展開でなされるアウトサイドからの攻撃が最大の武器だ。大学バスケ界屈指のオフェンス力をいかに封じるかで勝敗が大きく左右されるだろう。
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