底力見せた!笑顔で終えたリーグ戦/関東大学リーグ戦
過去3年間で1勝5敗と負け越している拓大戦。しかしリーグ戦で培ってきた集中力とチーム力で、6敗目は許さなかった。
以前から本学を苦しめてきた相手だけに、序盤は本学が拓大を追う展開。しかし第2クオーターで逆転すると、その後はリードを奪われることなく着々とポイントを重ねていった。相手の激しいディフェンスにも屈さず、根岸主将(政経4)が気迫でインサイドからのシュートを狙うと、ゴール下は古橋(営4)がリバウンドを徹底。今日も4年生がチームを引っぱり、試合の流れをつかんだ。
後半では、金丸(晃・政経1)が連続得点で魅せた。第3クオーターから得意のミドルシュートにも火が付き、相手の強力なマークを振り切ってシュートを決めていく。終わってみれば計46得点、本学の総得点の半分以上を1人で稼いだ結果となった。「とにかく積極的にシュートを打てと言われていた」(金丸(晃))というルーキーは、既に周囲からの信頼も十分だ。
結局、大きく引き離す場面はないながらも確実に点差をキープし、拓大から白星を手に入れた本学。「今日は今までやってきたことの総復習」(塚本コーチ)の言葉通り、今リーグ戦での本学らしいプレーが光った一戦だった。4年生の経験値がチームを生かし、下級生の活躍にもつながる。パス一つ、ディフェンス一つ取っても、選手たちの間に呼吸が通っているように思えた。長いリーグ戦がチームに与えたものは大きかったと言えるだろう。
[西村薫]
《2回戦》
1ヶ月半にも及んだ今リーグ戦もいよいよ大詰め。入替戦出場は絶たれたものの、今年の本学には、最後の最後まで『勝利』にこだわる姿勢が見えた。
開始直後から根岸主将(政経4)のインサイドへのスチールや、古橋(営4)のゴール下からの得点が続き、相手を寄せ付けない。金丸(晃・政経1)、川崎(政経2)が得意のミドルシュートやスリーポイントシュートを次々にリングに沈め、ディフェンスでは伊与田(政経3)の鋭いパスカットや金丸(英・商2)の気迫あふれるリバウンドでゴールをしっかりと守り、下級生も攻守共に活躍を見せ、4年生をしっかりと支えた。前半最後は岩澤(政経2)を投入するなど、来季を見据えたメンバーで挑む場面もあり、58-36で折り返す。
後半、鈴木(政経4)や北向(政経4)のシュートもさえわたり、得点、集中力はさらに勢いを増し、相手を追い込んでいく。最終クオーター、ラスト3分。塚本コーチは下級生を全員下げ、高井(文4)、五十嵐(政経4)を投入。リーグ戦最初で最後の4年生5人がコートに並んだ瞬間、会場からは大きな声援が上がる。「本当に楽しくプレーできた」(根岸主将)と4年生全員でプレーできたことに喜び、リーグ戦最終戦は40点近い点差をつけて勝利を手にした。
今年のリーグ戦は、10勝4敗で3位に終わった本学。今年もあと一歩のところで入替戦出場を逃したものの、確実に本学は変わった。「(拓大戦)2試合を勝利できたことで、明治のプライドを見せることができた。このリーグ戦を通して成長した選手たちをほめてあげたい」(塚本コーチ)。このリーグ戦での一番の収穫は、選手一人ひとりの『勝利』への姿勢だ。リーグ戦で得た経験を糧に、1ヵ月後のインカレに向け再始動する。
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