明治躍進!32年ぶり5位/関東学生春季リーグ戦

1999.01.01
 春季リーグもついに最終戦を迎えた。シーズン勝ち越しの懸かった順大戦で、本学は31-24の快勝。5勝4敗でリーグ戦を終え、実に32年ぶりとなるシーズン5位を決めた。

 前半、本学はチャンスで幾度となくシュートを放つも、ことごとくゴールをかすめゲームの流れは順大へ傾く。自慢のディフェンスもかみ合わず、ミスから相手に逆速攻を決められるというお株を奪われる展開に。その後も連続失点を許し、悪い流れのまま12-12の同点で折り返した。

 後半開始後も、8分過ぎに林(営4)がファウルで退場になるなど、攻め切れない展開が続く。しかし、流れを変えたのは1本のシュートだった。後半17分過ぎ、岡(営4)が相手ディフェンスからボールを奪うと、一気に駆け込み速攻を決める。そこからチームは息を吹き返し、4連続でポイントを奪い完全に流れをものにした。また、主将の葉玉(農4)も俊足を飛ばして連続速攻を決め、残り10分で5点を奪う大活躍。結局最後は自力の差を見せつけた形となり、31-24でホイッスル。リーグ最終戦を快勝で飾った。

昨年の春季リーグ戦では全敗の屈辱を味わった。「いいところがあったかどうかもわからない」(葉玉主将)最悪の状況。しかし、そのチームが1年後に、1部リーグ中堅の地位にのし上がった。これはひとえに、4年生がリーダーシップを発揮し、部員全員が高い意識と目標を持って日ごろから努力を続けた成果だ。

 技術面ではディフェンスが大きく成長。林、加藤(営2)、田村(政経4)らがきっちり役割を果たし、「相手のミスから速攻を決める」(原田トレーナー)チームカラーを確立した。特に田村は敢闘賞に選ばれる活躍を見せた。しかし課題を挙げるとすれば、今季リーグ下位に終わった得点数。オフェンスの向上が、今後躍進を果たす上で大きなカギを握りそうだ。

 大きな収穫、そして確かな自信を得たリーグ戦が終わった。しかし、生まれ変わったハンドボール部の躍進はまだ終わらない。勢いそのままに、秋季リーグ戦、インカレでの上位進出を目指す。「秋に向けて、これまで以上に練習を積み重ねる」。チームを率いる葉玉主将は、力強くそう語った。