気に制された重き連敗/関東リーグ戦
試合前、部内からはこんな声が聞こえた。「言いづらいんですけど…(チームが)まとまってない」。この言葉の通り、秋季リーグ第2戦となる今試合は現在の明大ハンドボール部の状態をあらわにした。
前半開始直後、筑波大が点を先取。その後も連続でシュートを決められ、試合開始8分には5点を取られていた。積極的な攻めや4年生を中心に声出しをして流れを変えようとするが、筑波大が的確にシュートを決めていき明治との差を広げていった。ミス多発の状態に「だめでしょ!」、「しっかりしなさい!」といつも以上に応援席からは厳しい声が飛び交う中、2倍以上の点差をつけられ前半終了。
岡(営4)の速攻得点から始まった後半。田村(政経4)の連続シュートなど4年生の積極的な動きが目立った。しかし、確実に点を入れていく筑波大に対して明治は決めるべきところで決めきれない状態が続く。そのまま筑波大に独走を許すこととなり終わってみればコールド状態であった。「まずは単純なノーマークミスをなおさないとどうしようもない。これから修正をかけていく」(松本監督)。
「上級生・下級生共にやる気が感じられなかった」(葉玉主将・農4)や「試合に対してあきらめが伝わってきた。勝ち負けも大事だが、得点失点差がリーグ戦では大きいからそれぞれがもっと歯をくいしばってほしい」(原田コーチ)のコメントからわかるように、現在の明大ハンドボール部は大きな課題に直面している。春の勢いはどこへいってしまったのか。第1戦の順大に次ぐ、苦い負けとなった。
試合終了後、監督・コーチは選手にげきを飛ばしていた。「明日は変わっていると思うから、見ててください。キーワードは“気は技を制す”です!」(田村)。その言葉を信じ、これからに期待したい。
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