女子健闘で今季締めくくる/全日本新人選手権

1999.01.01
 今シーズン最後のレースとなる今大会。ここで良い結果を残すことで「冬場へのモチベーションも上がる」(伊藤(琢)主将・政経3)大切な試合で、現在上り調子の女子はダブルスカルA、Bが共に1位、3位に入賞するという好成績を上げた。
 3日目の決勝。本学からはともに準決勝を1位で通過した女子ダブルスカルA、Bが出漕した。
 スタートでトップに出たのは3レーンの東経大。しかし5レーンの女子ダブルスカルAは冷静だった。「スタートは先に出られると思ってたので」(山本・文1)、そこであきらめず「(差を)1艇身以内に収めよう」と話していた。1200m地点で相手が見えたバウの山本は勝負を懸ける。2人にとってはまさに「作戦通り」。「さあいこう!」そこから一気に抜きに出た女子ダブルスカルAは、徐々に東経大を引き離し、最後には3秒以上の差をつけ1位でフィニッシュを迎えた。「自分たちのしてきた練習とかを信じて力を出し切れたので良かった」(中山)。
 一方、準決勝で満足できるレースができなかった女子ダブルスカルBは、前半1000mで出し切る展開を目指す。結果、ラスト500mでは一時先頭に立っていた東経大に迫る勢いを見せたが一歩及ばず、3位でのゴールとなった。「最後、競って負けてしまったけど悔いはない」(佐藤・文2)。
 1年生ながら強い精神力と勝負強さを見せ日本一となった女子ダブルスカルAとクルーと力を合わせ結果を出すことに貪欲(どんよく)な女子ダブルスカルBを始めとして女子の活躍が目立った。勢いに乗っている女子も、今回いまひとつ成績が振るわなかった男子もこれから迎える冬のシーズンで心身を鍛え、来年春から一つでも多く表彰台に上る姿を見せて欲しい。