心機一転、中大を完封/関東大学秋季リーグ戦

 先日の専大戦で見せた気の緩みに、試合前のミーティングで「チームを組んだころの気持ちに戻ってやろう」(藤井監督)と話した上で臨んだ今試合。中堅の中大を相手にして今回は、終始ほどよい緊張感を保ったまま戦い抜いた。

 専大戦でのアンスポーツマンライク・コンダクト(スポーツマンらしからぬ行為)によって2試合の出場停止となった坂田(政経2)を欠いたままのDF陣だが、今川(商3)らが坂田の不在をカバーして堅い守りを見せた第1ピリオド。中大に4回のシュートしか許さない一方で本学FW陣は果敢に攻め、パワープレー中の10分11秒に高田(政経3)が赤坂(政経1)のアシストで1点目を決める。

 第2ピリオドに入ると本学はさらに積極的に攻め、中大を圧倒する。相手DFをかわしながら20回に渡り相手ゴールをおびやかし、その内高田と近藤(営2)に援護された梁取(政経3)のシュートが2点目となった。

 無失点のまま2点先制し、「無理に得点を狙わない方針」(藤井監督)で臨む第3ピリオド。混戦気味の状況の中、焦る中大が数度ゴール際に迫ったものの、寺島(政経1)の好セーブで得点を許さない。ピリオド終盤、6人で攻撃するためにGK不在になっていた中大のゴールへ近藤がシュートを放ったが、惜しくもゴールポストにはね返され、双方無得点のまま終了を迎えた。

 大差ではなかったものの、集中力を取り戻し、ペナルティを抑えて戦い抜いた明治。「チームを組んだころの気持ち」を忘れずに、次は宿敵・東洋大戦に挑む。