岡部、学生日本代表を確実に/NHK杯

1999.01.01
 6月9日、10日と2日間にわたって行なわれたNHK杯。夏に行なわれる世界選手権とユニバーシアードの代表選考も兼ねたこの試合に、本学から岡部が出場し11位という成績を収めた。

 1日目最初の種目段違い平行棒で、岡部は緊張からか手を滑らし平行棒から落ちてしまう。なんとか演技を再開し最後までやりきったものの、得点は思うようには伸びなかった。しかし次の平行棒では気持ちを切り替え目の前の演技に集中することで見事な演技を見せ、この日の自身最高点をたたき出した。残る2種目もその集中は途切れることなく続いたが岡部自身は納得いかずに2日目に向けて闘志を燃やした。
 迎えた2日目、岡部は大きなミスもなく演技を行なう。昨日ミスをした段違い平行棒でも見違えるほどの演技を見せ、さらに跳馬でもリスクの高い1回転半に挑戦し高得点を得た。結局この日行なった4種目のうち、3種目で1日目を越える得点を記録し結果は11位。ユニバーシアードの出場を確実なものにした。
 明大生としては1991年の塚原(平11営卒)以来となるNHK杯に出場した岡部は、体操部の仲間からの声援に後押しされ目標としてきた代表の座を勝ち取った。「嬉しい。チームに迷惑をかけないように一生懸命やりたい」(岡部)と新たな舞台を前に目を輝かせた。