まず本学はダブルス３―０、シングルス４―０と危なげもなく圧勝。しかし、その後のシングルス、神谷と金城（光）が予想外の苦戦を強いられることになった。神谷は１セット目を取られ、２セット目。鋭いサーブやリターンで果敢に攻めるも、確実に返しポイントを重ねる相手に主導権を握られつつあった。しかし相手に疲れが見え始めたころ、神谷の強気の返球が決まり、なんとか７―６で２セット目を奪う。そして３セット目、このセットの流れは神谷が流れを引き寄せ勝利をつかんだ。一方、金城（光）も１セット目を先取され、２セット目は長いラリーの中粘りを見せた金城（光）が７―５で奪った。最終セットの３セット目にもラリーが続き、ポイントも取りつ取られつの接戦だったが惜しくも及ばず、唯一の黒星となった。

　スコアを見れば本学の圧勝。しかし試合後には田中監督のげきが飛んだ。「試合に出ている人だけが戦っているんじゃない。全員がどうにかして勝たせようと思わなければ入替戦では勝てない」。次の昨年度１部の筑波大戦、そして入替戦と「そんなに甘くはない」（田中監督）のは確か。だからこそ硬式庭球部全員で戦うという気持ちが大切だ。残り２戦でのチーム一丸となった活躍に期待したい。