明大勢始動 OWSの江沢が力泳見せる/世界選手権2023福岡大会

2023.07.18

 紫紺スイマーが世界を舞台に動き出す。7月14日に開幕した世界選手権2023福岡大会(以下、世界水泳)は、18日で大会5日目を迎えた。明大勢からはОWS(オープンウオータースイミング)男子5キロメートルに江沢陸(法2=成田)が先陣を切って登場。大学入学後から始めたOWSで、初の世界水泳を戦い抜いた。

 

◆7・14~30 世界選手権2023福岡大会(福岡県各所)

◆7・15~20 OWS(シーサイドももち海浜公園)

▼7・18 男子5キロメートル

40位 江沢 59分40秒60

 

 競泳を含め6競技75種目で実施される世界水泳。その中でも海や川、湖など自然を舞台にした長距離水泳競技・OWSの日本代表として、江沢は男子5キロメートルに初出場した。会場となったシーサイドももち海浜公園は、連日の猛暑の影響で朝から厳しい暑さに見舞われていた。OWSは隣接するハイダイビング会場とともに、博多湾内に配置された仮設会場にて実施。江沢が入場した際には、観客席から声援も聞こえてきた。

 

 時折太陽が雲に隠れるようになった中、午前10時にレースがスタート。選手たちは一斉に海の中に飛び込んだ。今大会のOWS5キロメートルは、会場の沖合に設定された1周1.66キロメートルほどのコースを3周するレース。事前の取材で「トップとできるだけ離されないように泳ぐ」と話していた江沢は、コース1周(1668メートル)時点で18位、1.3周(2085メートル)時点で47位と順位を大きく変動させながらも、1.6周(2502メートル)時点で11位につける力泳を見せた。しかし、その後は先頭集団などに大きく差をつけられ、最後はトップと5分42秒60差の40位でゴール。世界中の実力者が集う中、5キロメートルの海を泳ぎ切った。

 

 残る明大勢は、23日に始まる競泳競技に出場する。現役からは五味智信(商3=湘南工科大付)が男子400メートルフリーリレーに、栁川大樹(政経3=日大藤沢)が男子200メートル背泳ぎにそれぞれ出場予定だ。さらにOBからは〝カツオ〟の愛称で親しまれる松元克央選手(令1政経卒・現ミツウロコ)が男子100、200メートル自由形と男子100メートルバタフライに、吉田冬優選手(令2政経卒・現三谷産業)が男子800メートルフリーリレーに出場する予定であり、こちらも注目の戦いとなりそうだ。

 

 今大会は22年ぶりの自国開催であり、コロナ禍初となる有観客開催の国際大会だ。今大会の参加選手は約200カ国の国や地域から約2400人、来場者は約40~50万人と見込まれる。大会の模様は会場だけでなく、テレビ朝日系列やABEMAにて放送・配信が行われている。世界最速を決定する世界水泳。あなたもぜひ、この〝熱い夏〟を体感してほしい。

 

[渡辺悠志郎]

 

今後の試合予定

◆競泳

▼7・23 

男子400メートルフリーリレー 五味

▼7・24  

男子200メートル自由形 松元選手

 ※決勝は25日

▼7・26

男子100メートル自由形 松元選手

 ※決勝は27日

▼7・27

男子200メートル背泳ぎ 栁川

 ※決勝は28日

▼7・28 

男子100メートルバタフライ 松元選手

 ※決勝は29日

男子800メートルフリーリレー 吉田選手

 

※競泳決勝は全日テレビ朝日系列とABEMAにて放送予定

※OWSを含め全競技の決勝ハイライトはABEMAにて配信中