
日大に0―0 無得点で4連勝ならず/関東大学1部リーグ戦
第10節は日大と対戦。チャンスを生み出す場面が続いたものの、好機をモノにできず前半を折り返す。その後も、両者一歩も譲らず0―0で試合終了。勝ち点1を分け合い、前節までの連勝が3でストップした。
「点数が入らなければ、サッカーではない」(栗田大輔監督)。試合は一進一退の攻防戦となった。4分には、田中克のロングパスに素早く反応した中村がシュートを放つも、バーに弾かれ得点には至らず。その後も強気のプレーでCK(コーナーキック)やFK(フリーキック)を獲得したが、ファールやゴール前でのミスが続き、得点につなげることができない。「球際、切り替え、運動量という明治の三原則ができていなかったように思う」(桒原)。シュート数はわずか2本にとどまり、無得点で前半を終えた。
(写真:チャンスを作り出す田中克)
両者共に先制点を狙う後半。明大は選手交代で藤森や常盤を投入し、攻撃の起点をつくり直す。システム変更も積極的に行うが、試合の主導権を握ることができない。PA(ペナルティーエリア)に攻め込まれる回数が徐々に増え、後半のシュート本数は相手が上回った。相手のCKのチャンスではゴールの枠を捉えられ、固唾(かたず)をのむシーンもあったが、守護神・上林が冷静に対応。「無失点の部分は良かったと思う」(林)。終盤にかけて佐藤恵や中村が立て続けに決定機をつくっていたものの、最後まで決め切れず。0―0で試合終了のホイッスルが鳴り、リーグ戦の連勝は3でストップした。
(写真:ボールを持ち運ぶ中村)
前節までと比べて、今節はシステムに大幅な変更が見られた。「3―5―2のシステムは初めてだったが『アミノバイタル®』カップ前から取り組んでいたので、挑戦してみようと思った」(栗田監督)。「アミノバイタル®」カップ初戦で敗北を喫した明大は今、正念場にある。「あと一歩の努力とエネルギーが必要」(井上主将)。次節は東京国際大との一戦となり、リーグ戦は早くも折り返しに差しかかる。今節までの課題を修正し、再び〝明治のサッカー〟を体現してくれることに期待したい。
[田上愛子]
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