
嶧田、天野が準決勝に進み全日本への切符をつかむ/東京都ジュニア体重別選手権
大勢の観客の中で迎えた今大会。明大からは15人が出場した。嶧田遼太郎(商1=高川学園)と天野武蔵(法2=足立学園)が準決勝まで駒を進め3位入賞。全日本ジュニア体重別選手権への出場権を獲得した。
◆7・9 東京都ジュニア体重別選手権(東京武道館)
▼60キロ級
天野――3位
▼66キロ級
福田――2回戦敗退
末次――ベスト8
▼73キロ級
松原――3回戦敗退
石塚――1回戦不戦敗
▼81キロ級
笠川――3回戦敗退
▼90キロ級
阿久津、片山、高橋――1回戦敗退
▼100キロ級
嶧田――3位
岩本、田中――ベスト8
▼100キロ級越級
千野根――1回戦敗退
井手、中村――2回戦敗退
「全体のコンディションは悪くはなかった」(嶧田)。大学入学後初となる個人戦だったが堂々とした戦いぶりで準々決勝まで駒を進めた。迎えた準々決勝は積極的に攻めるも技が決まらずGS(ゴールデンスコア)に突入。最後は豪快に絞め技を決めて見事勝利した。しかし、準決勝ではこれまで通り積極的に攻めるも「相手選手がしっかりと対応してきた。そのため途中からは組み手をして相手に持たせないよう心掛けた」(嶧田)。にらみ合いが続くなか、一瞬のスキにつけこまれ技ありを献上。惜しくも決勝進出を逃した。
同じく準決勝まで進んだ天野。昨年度は2回戦敗退と成績が残せなかったが今大会では粘りの柔道を見せた。準々決勝の相手は高校時代の同級生、宮部(国学院大)。「毎日、切磋琢磨(せっさたくま)して練習していた。当時はボコボコにされていたので、そろそろ勝とうと思い挑んだ」(天野)。両者果敢に仕掛けるも拮抗(きっこう)した戦いとなりGSに突入。GSが2分経過し体力が消耗する中、集中力を切らさなかった。相手が不用意に内股を掛けてきたところを見逃さず、逆手に取り技あり判定。因縁の対決は天野に軍配が上がった。次の準決勝では開始直後から相手に寝技を掛けられる寝技で攻め返す。GSに突入するかと思われブザーが鳴った瞬間、相手に足元をすくわれ一本負け。残り0秒の悔しい敗戦となった。
「全日本ジュニアに進めたのは天野と驛田の二人だけ。全体から見ると力不足を感じた」(中濱真吾監督)。各選手が自らの課題と向き合うこととなった今大会。表彰台に上がった二人に加えて、昨年度全日本ジュニアで結果を残した甲木碧(政経2=木更津総合)と伊澤直乙斗(政経1=習志野)が推薦をもらい計4名が全日本ジュニアの出場を決めた。燃え盛る夏を乗り越え、9月に控える全日本ジュニアに向けて精進していく。
[阿部倖明]
試合後のコメント
嶧田
――どのような意気込みで準決勝に臨まれましたか。
「試合中のケガにより途中で棄権しようとも考えていたのですが、やはりここまできたら最後までやり切ろうという気持ちで戦いました」
――大会を通して反省点はありますか。
「技を掛けていこうとしても決め切れないことがいくつもあったので、もっと決め切れる技を身に付けたいです。(準決勝で)負けた場面も相手がしっかりと持って技を決めてきたので、あのような場面でもしっかりと組み手をしたいです。(今後は)組手や技など基礎的な部分を向上させていきたいです」
――全日本ジュニアへの意気込みをお願いします。
「高校生の時からこの大会に出ていて、やっと(全日本ジュニアに行くことが)実現したなという感じです。出たからには負けてしまった選手の分まで上を目指して頑張っていきたいと思います」
天野
――今大会の目標を教えてください。
「自分は昨年度全く結果を出すことができなかったので、最低限全国行くことを目標にしていました」
――目標達成された今のお気持ちはいかがですか。
「ジュニア大会も今年度で最後なので全国優勝する気で大事に、一生懸命頑張りたいと思います」
――準々決勝の勝因はどういった部分でしたか。
「いつもは勝ちたいと思い力んでしまっていたのですが、今日は腹をくくり練習でやってきたことをいつも通りやるだけだと思いながら臨みました」
――普段はどういったことを意識して練習されているのですか。
「自分は指導を取ることが得意ではないので、とにかく投げることを意識して練習しています」
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