悔しさ残るも3人が入賞 課題を明確にする大会に/湘南選手権

 6月24日、25日に材木座海岸で湘南選手権が開催された。メンズクラスでは大島春哉(商4=佐倉)が3位、内藤紳之介主将(法4=アサンプション国際)が5位、レディースクラスでは岡朋加(情コミ4=日大藤沢)が3位の成績を残し、3名が入賞を果たした。

 

◆6・24~25 湘南選手権 (鎌倉市材木座海岸沖)

 

▼メンズクラス

大島――3位

内藤――5位

森――15位

神田――19位

遠藤――23位

蓮田――25位

伊藤――30位

吹田――44位

長田――50位

阿部――70位

本木――90位

松永――98位

 

▼レディースクラス

岡――3位

酒井――18位

戸田――19位


 あと一歩及ばなかった。3位入賞を果たしたものの、大島は悔しさを顔に浮かべた。1日目、自身の課題であったスタートを確実に決め、勢いに乗った。その後は得意とする微風と自慢の体力を武器とし、2レース目を1位、3レース目を3位で通過。「抜かせるタイミングをずっと探りながらやっていた」。攻めの姿勢を貫き、この日を暫定1位タイで終えた。迎えた2日目、初回のレースで思うようなスタートが切れず、12位に沈む。「焦ってしまって、もう(1日目とは)同じようなレースはできないと思っていた」。その後もミスが続いたが、順位を死守し3位入賞。満足する結果とはならなかったが「4年生になって初めて入賞できて安心したのもあるし、新たな課題も見つかった」と大島は語る。頼もしい最上級生は、次に向けて歩み始めていた。

 

 同じく最後の湘南選手権に挑んだ内藤。1日目、体格的に不利な微風とスタートの出遅れにより、28位からのスタートとなる。それでもチームの主将には余裕があった。「風とともに順位を上げていくという形で最終的には自分の苦手ではない風域で走れた」。風が強くなった2日目。得意をいかし、最終レースでは1位通過。5位入賞の結果を残した。「支えてくれる方々への感謝を伝えながら、いいチームをつくっていきたい」。チームの大黒柱として、躍進を遂げるだろう。

 

 「悔しいという気持ちが一番大きかった」。そう語るのは昨年度の同大会で優勝を収め、連覇を目標に挑んだ岡。1日目はミスにペナルティーが重なり、思うようなレースができなかった。気持ちを切り替えて挑んだ2日目、大きなミスはしなかったものの、順位は1日目と変わらず3位入賞。理想とは離れた結果となったが「スタートは少しずつ成長できている気がする」と前向きな面も見られた。ボードセーリング部初の女子部員として、これからもレディースの第一線に立ち続ける。

 

 湘南選手権は悔いの残る結果となったものの、新たな課題も見つかった。次なる大会はドリームカップ。「優勝して、チームとして勢いをつけていきたい」(内藤)。明大ボードセーリング部の今後の飛躍に期待がかかる。

 

 [髙橋未羽] 

 ※写真はボードセーリング部提供

 

試合後のコメント

大島

ーー湘南選手権はどのような大会でしたか。

 「学生だけではなくOBの方も参加できる大会で、優勝した池田選手(拓海・セブンシーズ)はずっとウィンドサーフィンをやってきた選手で、自分の結果は3位だったのですが、そのような選手と一緒に優勝争いをできたのは、自分の中で成長を感じた部分であると思います」

 

ーー残りの大学競技生活での目標を教えてください。

 「優勝するというのを毎大会ごとに常に思ってやっていきたいというのと、この部活に入って後悔がなかったと自分は思っているので、部員全員がそのような気持ちになってくれたらいいなと思っています」

 

内藤

ーー自分のレースを振り返っていかがでしたか。

 「2日目の最後のレースは南風が入ってきて、それで微中風くらいの風域になって、そこでは1位で帰ってくることができたので、風が少しでも吹けば不安なところはなくて、逆に風のないときに課題がまだまだあるなと感じました」

 

ーー今大会で得た課題について教えてください。

 「技術的な面では、スタート前にどちらの海面がいいのか判断する力がまだ自分にはないなという発見はしました。精神的な面では、ミスは自分が徹底していないから起こってしまったのだと思うし、初心に帰ってミスを絶対にしないという気持ちで挑むことは大事かなと思いました」

 

ーー4年生になってからどのようなことを考えていますか。

 「チームを俯瞰(ふかん)して見られる存在になりたいと思っていて。今まで目の前のことに一生懸命になってきて、それも大切ではあるけれど、周りを見て視野を広げていろんな人のことを見られるような4年生になっていきたいと思います」