
法大に敗れるも収穫多数 いざ勝負の夏へ/明大対法大定期大会
73回目の明大対法大定期大会が開催された。男子5000メートルでは東原豪輝(政経3=大阪)が1位でフィニッシュし、明大を勢いづけた。その後も徐々に蒸し暑く天候が不安定になる中で、3人の選手が自己ベストを更新する走りを見せた。その中でも神戸毅裕(営1=明星学園)は自己ベストを更新し、優勝を達成。今大会の敢闘賞を獲得した。法大に敗北こそ喫したものの、収穫の多い大会となった。
◆7・9 第73回明大対法大定期大会(法大陸上競技場)
▼明大――2位 51点
▼男子5000メートル
1位 東原 14分17秒90
3位 鈴木 14分26秒79
5位 児玉 14分39秒37
▼男子1500メートル
2位 吉川陽 3分53秒12
3位 杉田 3分53秒40
5位 佐久間 3分56秒93
▼男子100メートル
1位 神戸 10秒58
2位 木村颯 10秒58
4位 竹尾 10秒65
▼男子砲丸投げ
4位 木村稜 8m17
▼男子走幅跳
3位 竹内 6m64
▼男子400メートルH
4位 小林真 53秒06
▼男子400メートル
4位 佐田 50秒13
▼男子4×100メートルR
神戸、鷹羽、木村颯、中谷 DQ
暑さへの懸念から、中・長距離種目は午前中に行われた。明大の切り込み隊長となったのは5000メートルに出場した東原だ。同レースで走ることとなった児玉真輝(文4=鎌倉学園)と鈴木祐太(文3=鎌倉学園)の走りにも刺激され、見事1位でフィニッシュ。「収穫は最後に勝ち切れたところ。課題は中盤や暑い中での粘り強さ」と冷静に自身のレースを振り返った。1500メートルでは杉田真英(農4=佐久長聖)が自己ベストを更新し3位入賞。このレースを「スピードが身に付いてきて、夏に練習を積めば秋以降もしっかり走れると思う」と振り返り、今夏の鍛錬へと意気込んだ。同じく1500メートルで自己ベストを更新した佐久間大河(商1=鹿児島城西)は「ラストのキレが少し足りないので、そこを強くしていきたい」と自身の課題を見つめた。来たる長距離シーズンに向け、この夏でさらに飛躍する選手たちから目が離せない。
男子100メートルには木村颯太(法4=明星学園)、竹尾拓真(農2=明星学園)、神戸が出場した。接戦を繰り広げ、ほぼ同時にフィニッシュした木村颯と神戸のタイム差はわずか0.002秒。神戸はレース後「タイムは関係なく自分の走りをすることを意識していたが、正直なところすごく勝ちたかった」と笑顔を見せた。選手たちの深い関係性とチームの雰囲気の良さが伝わる一幕であった。そして明大対立大対校大会と同じく専門外の砲丸投げに出場した木村稜主将(政経4=乙訓)は、前回から記録を4cm伸ばし総合得点の押し上げに尽力した。中には思うように結果を残すことができず、悔しさをにじませる選手たちもいた。しかし、彼らもまたおのおのの課題を見つめ直し、それを今後の道しるべの一つとしていた。自身の結果の良しあしにかかわらず、猛暑の中で最終種目まで声援を送り続け、一丸となって戦った選手たち。その姿からはチーム明治の結束の強さが感じられた。
今大会は各選手が自身の強みと課題を再確認し、今後につながる機会となった。9月には全日本学生対校選手権、10月には箱根駅伝予選会などさらに大きな大会も控えている。明大競走部の今後を左右し得るこの夏。選手たちはそれぞれの目標に向けて努力を積み重ね、さらなる進化を遂げるに違いない。
[春田麻衣]
※レース後のコメントは後日「紫魂不撓」にて掲載いたします。
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