
今春最高得点をマークし東大を圧倒/定期戦
関東大学春季交流大会を終え迎えた東大との定期戦。試合は明大が常にコントロールする形となり、最終的には計19トライをマークすることに成功。攻撃はもちろん守備でも圧倒的な差を見せつける展開となった。試合終盤には攻められる場面もあったが、明大の力強いパワーと巧みな連携で相手の反撃を許さず。最終スコア126―0で試合はノーサイドとなった。
◆7・1 定期戦(明大八幡山グラウンド)
▼対東大戦
○明大126{68―0、58―0}0東大
前半開始3分、今試合最初のトライは敵陣22メートルライン付近でのマイボールスクラムが起点となる。スクラムで相手の反則を誘うと、すかさずスクラムハーフ大越勇気(営4=茗渓学園)がリスタート。そのまま抜け出しゴールラインを割り、開始早々明大のペースに試合を持ち込むことに成功した。2本目のトライもその直後、自陣でフッカー渡邊元隆(政経4=筑紫丘)からパスを受けたフルバック山川遥之(営2=尾道)が、東大のディフェンスをものともせず走り抜けトライ。さらに10分にはBKが見事な連携を見せた。右ウイング坂本公平(情コミ3=東福岡)が山川にパスを出すと、2人は圧倒的なスピードでタッチライン際を走り抜けると、最後は坂本がグラウンディング。「つかまりたくないと思っていたがつかまってしまったので、もう少し良くできればと思った」(坂本)。続く31分には、ハーフウエーライン付近での東大ボールのラインアウトに競り勝ちインターセプトに成功。その後、右フランカー大﨑哲仁(政経3=国学院久我山)から柴田竜成(営2=秋田工)にボールはつながり得点を重ねた。パワーでもスピードでも相手を寄せ付けることなく計7人がトライを決め、68―0という大差で前半を折り返した。
メンバーを大きく変更し臨んだ後半。前半と同様に明大のペースで試合は進む。キックオフ早々、フィールドの幅を生かしたプレーと力強さで相手ディフェンスを崩し、左プロップ伊藤潤乃助(文2=常翔学園)がトライ。13分にも山川からパスを受け、今試合2本目となるトライを決めた。「あまりトライをした経験がないので、今回の試合を自信につなげたいと思う」(伊藤潤)。また、27分には左ウイング川村心馬(法2=函館ラ・サール)と渡邉陽平(商2=開志国際)の連携が光る。東大ボールのスクラムを崩しボールを奪うことに成功すると、交互にパスをつなぎながら右サイドへ。そのまま相手ディフェンスを寄せ付けることなく、中央に余裕のグラウンディングで点差を広げた。「渡邉陽はあまり喋らないキャラなので、人一倍コミュニケーションを取ることを意識していた」(川村)。「試合に入る前から2人で結構話し合っていたので、それがうまくいった感じだった」(渡邉陽)。2人の連携は39分にも見られ、先のプレーと同様、右サイドに抜ける形で得点につなげた。前半に比べるとコンバージョンキックのミスが目立ったが、最終的には今春最大の得点差となる126―0で試合は幕を閉じた。
オフェンスとディフェンス双方で圧倒的な力の差を見せつけた明大。選手一人一人が春に見つけた課題と向き合い、成長したことが強く感じられる試合となった。夏には菅平での合宿、そして秋にはいよいよ関東大学対抗戦が始まる。それぞれが目標に向かって〝挑戦〟し続けている明大ラグビー部。勢いこのままに、今よりさらに高いレベルに手が届く日もそう遠くはない。
[成田美彩子]
試合後のコメント
ゲームキャプテン・左フランカー柳田治久(法4=明大中野)
――今日の試合に向けて練習で意識したことを教えてください。
「獰猛(どうもう)明治を掲げていたので、最初のアップから全員が声を出して盛り上げられるようにするというのを、全員が意識してやっていました」
――夏に向けて強化していきたい部分を教えてください。
「やっぱりずっと言っている『明治スタンダード』。誰にでもできるような声を出すところやサポートの意識など、そういうところをもっと高めていくことによって底を上げるじゃないですけど、AチームやBチームの選手が危ういと思われるような存在になれるようにCチーム全体で頑張っていきます」
伊藤潤
――夏に向けて向上させたい部分を教えてください。
「アタックは今の状態を維持したまま、欲を言えばもう少しボールキャリーができる回数を増やして、次はディフェンスの部分でも相手をドミネートできるような、相手を倒すようなプレーをしたいです」
右ロック物部耀大朗(商1=中部大春日丘)
――今試合を振り返っていかがですか。
「試合の入りから獰猛(どうもう)明治って部分でとても良くて、最後少し危ないところもあったんですけど、80分間続けることができてとても良かったと思います」
川村
――ディフェンスで意識していたところはありますか。
「ラインスピードって言って、どんどん全員が出て2人で入るっていうのは今年の春ずっとチームで掲げていたので、最終的にこの春の最後の試合で出せたのは本当に良かったと思います」
坂本
――コンバージョンの成功率が高かったですよね。
「簡単なところを外してしまって、それができていれば成功率100パーセントいけたので、そこをしっかり修正しようと思いました」
渡邉陽
――BK同士ではどのような話し合いをしていましたか。
「後半に交代をしたタイミングで、ラインは薄くなってもいいから縦にというのをBKで話し合いました」
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