
深見が自己ベストを更新し圧巻V/全日本学生選抜選手権
全国からトップレベルの選手が集結する全日本学生選抜選手権。森本凌功(営2=紀北農芸)が3位に、深見健(政経2=安曇川)が自己ベストをマークし優勝を飾った。2日目の大久保直倖(法3=宇佐)は4位、青柳昌孝(政経3=川口)は記録なしに終わった。今後の団体戦に向け、明大ウエイトリフティング部に期待がかかる結果となった。
◆3・9〜10 第20回全日本学生選抜選手権(上尾市スポーツ総合センター)
▼55キロ級
1位 深見(S98 J123 T221)
▼61キロ級
3位 森本(S97 J122 T219)
▼96キロ級
青柳 記録なし
▼102キロ級
4位 大久保(S125 J145 T270)
※S…スナッチ、J…ジャーク、T…トータル
最初に登場したのは、先日全日本ジュニア選手権にも出場した深見。スナッチで98キロを挙上すると、勢いそのままにジャークで123キロを成功。自己ベストを更新し見事優勝を果たした。「コンディションが悪いことを考慮すると60、70点ぐらいだと思う」と結果に満足せず、さらなる高みを見据えていた。次に登場した森本はスナッチで97キロ、ジャークで123キロを挙上。安定感を見せ3位に輝いた。「練習からジャークも調子がよくてクリーンにするのは初めてだったので、次の大会に向けてもっとパワーをつけてしっかり取れるようにしたい」と意気込んだ。
続いて試技に臨んだのは青柳。「調整したが、年明けぐらいから全くうまくいっていなくて調子が悪かった」。スナッチの1本目で125キロを挙上するも2本目以降の130キロは失敗。「100点満点で評価したら20点、4分の1くらいの力だった」と新たな課題が見えた。しかし、ジャークは3本全て失敗し、無念の記録なしに。それでも青柳は、新年度の幕開けに前を向いていた。今大会ラストを飾る大久保は、スナッチで自己ベストに挑戦し、見事125キロを挙上。続くジャークでは145キロを成功させる、表彰台がかかる150キロを失敗してしまう。「3本目をとっていたら3位にもなれたので、150キロが全てだったと思う」。悔しさをにじませた。
(写真:声援を送る新井陽生・政経2=尼崎工)
岸本龍太郎コーチ(令3法卒)は「全体的に頑張ってくれた」と選手の健闘をたたえた。今大会から、明大ウエイトリフティング部は新体制に移行し、中田健太郎監督の指導のもと増量に取り組んでいる。「体重があった方がパワーも出る」(大久保)と過酷なトレーニングメニューにも意欲を見せた。5月には全日本学生個人選手権を控えている。日々成長を遂げる明大から今後も目が離せない。
[田上愛子]
試合後のコメント
岸本龍太郎コーチ
――普段の練習についていかがですか。
「基本土曜日の練習を見ているので全員がそろっている分、上下関係なく元気にみんなで声を出し合って一緒に追い込むことをしっかりやってくれていると思います」
深見
――自己ベストについていかがですか。
「自己ベストが試合で出たのは初めてでした。練習はちょうど123キロでトータル225キロが目標だったのでもう少しです。最後は攻めて127キロをいきました」
森本
――ジャークが去年に比べて記録が伸びていますがいかがですか。
「だいぶコツをつかんだというか、自分なりのやり方が分かってきたので、このまま練習を頑張って次の大会で130キロぐらいを触れるようにしたいです」
青柳
――当初の目標を教えてください。
「まずは現状の自分の力を把握できればいいかなという感じで出場しました。出来栄えとしては、15点くらいですね。でも『結果にはこだわらず』です」
大久保
――好調の理由はありますか。
「最近、スクワットを頑張っているので脚の強さが強化されて、少しは課題が解消できて良くなってきたと思います」
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