
久保がJ3・ツエーゲン金沢に今季加入決定!
2月9日、G K久保賢也(商4=大宮アルディージャU―18)のツエーゲン金沢への今季加入内定が発表された。今季のJリーグ内定選手は7人目となる。明大で鍛え上げたビッグセーブを武器にプロの舞台へ羽ばたく。
サッカー人生に終止符を打とうしていた久保にチャンスが舞い込んだ。加入を決める後押しとなったのは「チャレンジしてみないと成功するかしないかが分からない」(栗田大輔監督)の言葉にあった。
高校時代は大宮アルディージャのユースチームでプレーし、DF村上陽介(法4=大宮アルディージャU-18)と共に明大へ進学。「取り組む姿勢からプレーのところまで全て圧倒されて、自分が高校からやってきたサッカー観がいい意味で覆された」。1年次はトップチームに絡み続けたものの、2年次の天皇杯予選敗戦後から出場機会が減少。最高学年となった4年次はリーグ戦出場が2試合にとどまった。「10月以降は全然試合に出られなかったし、(オファーの)話も聞こえてこない状況だったので、ほぼ(プロへの)確率がない状態でインカレを迎えた」。全日本大学選手権ではサポートメンバーとしてチームを支え、明大サッカー部を退部。内定先の一般企業に就職するかたちでサッカー人生を終える決意をした久保に、白羽の矢が立った。年明けに練習参加の声がかかり、ビルドアップやシュートストップの武器を遺憾(いかん)なく発揮。さらには久保の人間性が日の目を見た。「挨拶も含めたオフザピッチの振る舞いをすごく褒めていただいて、生活面でも評価してもらった」。〝明治大学体育会サッカー部は、プロの養成所ではなく人間形成の場所〟。その教えを見事に体現し、プロへの切符を手にした。
久保の加入により、ツエーゲン金沢のG Kは4名となり激しい競争が予想される。それでも、同期である村上とDF阿部稜汰(政経4=日章学園)の存在を意識し「カテゴリーも同じJ3で対戦する機会があるので、対戦する時は自分も彼らもスタメンとしてピッチに立ってやり合いたい」と高い志を持つ。目標はJ3優勝、J2昇格。明大で培った実力と人間力を持ち合わせる背番号〝60〟は、Jリーグの舞台でも躍動するだろう。
[田上愛子]
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