
「僕ら2人だったら負けない」 飯田・太田組がつかんだ頂点/関東学生新進選手権
今年度の関東学生新進選手権(以下、新進)は雨天延期や強風とうまくいかない日々が続く。そんな中でも互いを信じ進み続けた飯田翔主将(商3=足利大付)・太田翔(法3=大分舞鶴)組が、圧倒的な強さで頂へと登り詰めた。
◆2・19〜25 関東学生新進選手権(大宮けんぽグラウンド)
▼2・29
[男子ダブルス決勝]
○飯田・太田組 2{6―0、6―4}0 山内・佐藤組(筑波大)
「僕たち小6の時に出会って今は同部屋で主将と副将。新進は絶対優勝したいって思いで練習をひたすらやってきたので、本当に運命だなって感じてます」(飯田)。
試合は太田のサービスエースから幕を上げた。勢いそのまま飯田・太田組がポイントを量産していく。第3ゲームでは飯田の正確なサーブで相手の体勢を崩したところに太田のボレーがさく裂。鮮やかなコンビネーションで、応援に駆け付けた男子部からも盛大な歓声が起こった。このセットを通して相手に取られたのはたったの7ポイント。「何も言うことはない。最強です」(飯田)。ゲームカウント6―0と圧倒的な強さで第1セットを奪った。
しかし第2セットは点を取り合う展開が続く。3―3で迎えた第7ゲームでは甘い球を狙われブレークを許してしまう。それでも「自分たちが思っていた範囲内。焦らず2人で支え合ってできた」(太田)。次のゲームですぐにブレークバックを果たすと、再び太田のサーブが光りゲームを連取。勢いを取り返した第10ゲームでは飯田のリターンエースでポイントを奪う。そして訪れたカウント40―15。太田の相手ボレーを狙った正確なショットでゲームセット。一瞬の静寂の後、飯田・太田組とチームメートが歓喜に沸いた。
「この2人で組んで優勝したかった」(飯田)。約10年前の出会いから、別々の道を経てつかんだ優勝はまさに運命と言えるだろう。今年度決して順調とは言えなかった男子部に、新主将・副将コンビが新たな風を吹かせる。
[高橋佳菜]
試合後のコメント
飯田
――お互いに良かったところを教えてください。
「僕が落ち込んでいたときに励ましてくれたところです。前向きな言葉を掛けてくれたし、積極的にプレーしてくれました」
――今大会の収穫と、関東学生トーナメント(春関)までに取り組みたいことを教えてください。
「僕たちはやることをやったら本当に強いなっていうのは自分たちも分かったし、他の選手にも分からせることができたと思います。それを自信に変えてもう負けないっていう強い気持ちで、あとは技術的なところでお互いまだまだ弱いところがあるので、そこを話し合って何をやっていくか考えて練習していきたいです」
太田
――優勝の瞬間はいかがでしたか。
「優勝した瞬間、最初はあまり驚かなかったです(笑)。優勝に懸けてたのでうれしいです」
――春関までの課題を教えてください。
「二つの分かりやすい課題があってそこを直せば本当に強いので、春関までに集中してやっていきます」
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