飯田・太田組が決勝進出! 山中、鈴木・大野組はベスト4

2024.03.01

 連日強風が吹き荒れる中、ついに迎えた準決勝の舞台。明大からは男子シングルスに山中朝陽(文2=四日市工)、男子ダブルスに飯田翔主将(商3=足利大付)・太田翔(法3=大分舞鶴)組、鈴木久統(政経3=湘南工科大付)・大野琢実(商1=大分舞鶴)組が出場した。熱戦の末、飯田・太田組が勝利を上げ、決勝進出。初優勝を懸けた次戦へと駒を進めた。

 

◆2・20〜29 関東学生新進選手権(大宮けんぽグラウンド)

▼2・28

[男子シングルス準決勝]

 山中 0{3―6、4―6}2 髙妻(筑波大)○

 

[男子ダブルス準決勝]

○飯田・太田組 2{7―5、6―3}0 脇坂・眞田組(慶大)

 鈴木・大野組 0{2―6、3―6}2 山内・佐藤組(筑波大)○

 

【男子シングルス準決勝:山中朝陽V S 髙妻蘭丸(筑波大)】

 今大会のこれまでの試合では1セットも落とさず、順調に駒を進めてきた山中。準決勝の相手は、昨年11月に行われた関東学生選手権で対戦し、勝利を挙げた筑波大の髙妻だ。「油断せず、ここまで勝ち上がってきたという自信を持っていきたい」と意気込み試合に挑む。第1セットの第1ゲームでブレークを奪うと、その後のサービスゲームでは、スライスでボールを巧みに操りキープに成功。2ゲームを連取し、立ち上がりは上々だった。しかし、第3ゲームで強風と相手の鋭いサーブに思うような対応ができずゲームを落とすと、その後も猛攻に対処しきれず。山中のミスも重なり、5ゲームを連取される。ジュースへ持ち込みあと一歩という場面も見られたが、ゲームカウント3―6でこのセットを落とした。

 

 勝つためには後がない勝負の第2セット。第1ゲームでブレークされたものの、山中のサービスゲームは譲らない。ゲームカウント2―4で迎えた第7ゲームでは、ジュースを制し流れをつかんだように見えたが、その後の相手のサービスゲームをモノにすることはできなかった。「序盤にブレークされて、相手に気持ちよくプレーさせてしまった。自分は一度もブレークできずに、押し切られてしまった」。第1ゲームの結果が大きく響き、第2セットはゲームカウント4ー6で試合終了。決勝戦へと駒を進めることはできなかった。

 

試合後、山中は「思うように攻めることができなかった」と悔しげな表情を浮かべた。しかし、昨年の結果であるベスト16から大きく前進し、ベスト4で今大会を終えた。次なる舞台は関東学生トーナメント(以下、春関)。「全日本学生選手権の本戦への出場を決められるように、今大会での課題を克服して、レベルアップした状態で挑みたい」。山中の成長が止まることはない。

 

 ついに残すは決勝のみとなった。「2人で今大会のために誰よりも練習してきた」(飯田)。新星明大テニス部を担う主将・副将ペアが見せてくれるのは頂上からの景色に違いない。

 

[髙橋未羽、井手満菜]

 

試合後のコメント

山中

――昨日に引き続き強風の中での試合となりましたが、意識していたことはありますか。

 「昨日、一昨日と風が強かったので、ずっと意識していたのですが、1ポイント1ポイントで一喜一憂せずに、ショットが入ったり、入らなかったりしても風のせいだと思うようにしてやっていました」

 

鈴木久統(政経3=湘南工科大付)

――ベスト4という結果に対する、率直な今の気持ちを教えてください。

「悔しいですけど、今まで学生大会で賞状をもらったことがなかったので、そこはうれしいです」

 

――次戦へ向けての意気込みと目標をお願いします。

「次一緒に組むとしたら春関で、春関までは大体2カ月以上あると思うので、その中で今出た課題をしっかりと改善して、春関ではベスト4、それ以上の結果を出せるようにがんばります」

 

大野琢実(商1=大分舞鶴)

――今回の試合で見つけた課題はありますか。

「サーブだけでポイントを取れるようにすることと、あとはボレーですね。サーブとボレーでポイントが取れるようにしたいです」