悲願の6連覇達成! チーム力光った一戦に/全日本学生選手権大学対抗戦

 6連覇という大きな記録が懸かった全日本学生選手権大学対抗戦(以下、団体戦)。重圧と和歌山の過酷な天候に打ち勝ち、圧倒的な力を見せつけ見事優勝を果たした。また、個人成績としては、内藤伸之介主将(法4=アサンプション国際)が優勝、大島春哉(商4=佐倉)が4位入賞の成績を収め、有終の美を飾った。


◆2・23~25 全日本学生選手権大学対抗戦(和歌山セーリングセンター)

▼明大――1位


 冷たい雨と風が吹き抜ける中、開幕した団体戦。1レース目では大島が2位、内藤が8位と上位につけるも、今回の団体戦が初出場となった蓮田拓己(営2=明大中野)は「今までに味わったことのない気持ちで、そのプレッシャーに勝てなかった」。思うような走りができず、47位へと沈んだ。その後は内藤が3レース連続で1位。3レース目から出場した森健太郎(文3=元石川)も2レース連続で3位と好成績を収めるも首位を走る同大に1点及ばず。団体2位で初日を終えた。


 「追いかける側の方が気持ち的には楽だった」(内藤)。冷静な気持ちで迎えた2日目は、明大が得意とする強風域でのレースとなった。「1日目の汚名返上しようとレースに挑むことができた」と語った蓮田は、出場した2レースでどちらも7位と好成績を収め、チームに貢献。この日実施された3レース全てで全員が1桁の順位を記録し、首位に躍り出た。


 2日目で2位の同大とは73点の差をつけ、迎えた3日目。風が弱く、雨の降る中でのレースとなった。「雨も降っていて、その分風向なども読みづらくて、苦戦した場面が多かった」(大島)。それでも8レース目で内藤が2位でゴールし、森も9位と1桁順位で優勝を確実とすると、団体戦優勝を果たした。今大会には代表メンバー以外の選手はもちろん、多くのOBや選手関係者が駆け付け声援を送った。「今のチームは本当に家族以上のチーム力があって、それが最終的に団体戦の場でしっかりと発揮され、優勝できたと思う」(内藤)。6連覇という快挙は、明大ボードセーリング部全員でつかみ取ったものだった。また、内藤は9レース中3レースを首位で通過し、個人成績としても優勝。同じく大島も4位入賞の成績を収め、大学最後の大会を終えた。


 昨年度の団体戦が終了してから、団体6連覇を目標に練習に励んできた明大。大舞台で実力を発揮し、今年度を最高の形で締めくくった。連覇というプレッシャーは年々増していく。それでも、来年度主将を務める森を中心にまた新たな快挙を見せてくれるに違いない。「応援されて、プレッシャーを抱えて、最後に優勝するという最高のサイクルを続けて、恩返しをしていきたい」(森)。歴史的な記録に挑む選手たちから今後も目が離せない。


[髙橋未羽]


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