明大勢全勝! 男子単複3組が準決勝へ/関東学生新進選手権

2024.02.28

 風速11メートルの強風が吹き荒れる中、関東学生新進選手権(以下、新進)でベスト4が出そろった。明大からは男子シングルス1名、ダブルス2組が準々決勝に進出し強者としのぎを削った。試合の結果、出場した全選手が勝ち残り準決勝へと駒を進める。

 

◆2・19〜25 関東学生新進選手権(大宮けんぽグラウンド)

▼2・27

[男子シングルス準々決勝]

○山中 2{7―5、6―2}0 岡部(日大)

 

[男子ダブルス準々決勝]

○飯田・太田組 2{6―3、6―3}0 三田・渡部組(早大)

○鈴木・大野組 2{6―1、6―3}0 石川・佐々木組(中大)

 

【男子シングルス準々決勝:山中朝陽(文2=四日市工)V S 岡部悠希(日大)】

 昨年度のベスト16を更新し、準々決勝に勝ち進んだ山中は一度対戦経験があり勝利を挙げている岡部と対戦した。第1セット、ゲームカウント2―2と拮抗(きっこう)した試合展開で迎えた第5ゲーム。「ポイントを短く終わらせることを意識した」。その言葉通りレシーブから仕掛けて得意のストロークでコートの隅をつきポイントを量産する。幾度ものジュースを制し流れをつかんだ山中はゲームカウント7―5でセットを獲得した。

 

 続く第2セットは「これから試合が始まるというつもりで挑んだ」と勢いそのままに3ゲーム連取。風をも味方につけリードを広げる。「2セット目は自分が思うようにプレーできていた」とラリーから強打で点を獲得する場面も増えた。「風下では自分から勢いのあるボールを打たないでスライスを使い、相手が前に出てきたときはネットを越すことを意識した。風上ではいつも通り振ると普段よりも飛ぶので自分から前に出たり相手を前に引き寄せてパスを狙うということを意識した」。ゲームコントロールに成功した山中が終始相手を圧倒し勝利を挙げた。

 

 「次の相手には昨年一度勝っているが、油断せずにここまで勝ってきたということを自信にして頑張りたい」。新進で自己ベストを更新する山中から目が離せない。


【男子ダブルス準々決勝:鈴木久統(政経3=湘南工科大付)・大野琢実(商1=大分舞鶴)組VS石川真輝・佐々木唯人組(中大)】

(写真:躍進を続ける鈴木(左)・大野組)

 予選から着実に勝利を重ね挑んだ準々決勝。第1セット序盤から息の合ったプレーで相手を圧倒し、鈴木・大野組が主導権を握る展開に。しかしゲームカウント4―0で迎えた第5ゲームは点を取り合いが続く。一進一退の攻防の中、甘い球に対して鈴木がすかさず強烈なボレー。3度のジュースの末、このゲームを奪いカウントを5―0と引き離す。次のゲームは相手に取られるも、2人がペースを乱すことはなかった。第7ゲームは「久統さんがサーブのとき、前でいいプレーができた」(大野)。前衛の大野がネット際に落とすなど巧みなプレーを見せ、6―1で第1セットを獲得した。

 

 続く第2セットも「集中力を切らさず、相手よりミスをしないように」(鈴木)。2人の見事な連携と安定したプレーで相手に流れを一切渡さない。特に鈴木のサービスゲームは「左利きの風をうまく利用した」と強風さえも味方につけラリーを展開。確かな技術で得点を重ね、ゲームカウント4―1まで差を広げた。試合は順調かと思われたが、第6ゲームから相手に連取され1ゲーム差まで追い上げられてしまう。それでも大野がボレーで試合を立て直し続く第8ゲームを奪う。5―3で迎えた第9ゲームも鈴木のサーブと大野のボレーで相手を寄せ付けることなく、セットカウント2―0で勝利を収めた。

 

 強風によって多くの選手が苦戦を強いられる中「難しさはあったが、対応したもの勝ちだと思っていた」(鈴木)。抜群の対応力とコンビネーションがベスト4進出を決定づけた。予選から勝ち上がったこの2人が大会に波乱を巻き起こす。

 

 準決勝にはシングルス1人、ダブルス2組が駒を進めた。明大勢の決勝進出を懸けた大一番に期待が高まる。

 

[高橋佳菜、保坂啓太郎]

 

試合後のコメント

飯田翔主将(商3=足利大付)

――今試合を振り返っていかがですか。

 「お互い風が吹いている時に弱音を吐きがちなのですが、強風が予想されていたので準備をして風をラッキーだと捉えて試合に臨みました」

 

太田翔(法3=大分舞鶴)

――今大会の意気込みをお願いします。

 「優勝します」


鈴木

――ベスト4入りを決めた率直な感想をお願いします。

 「大学の大会でベスト4だったことが一度もなかったのですごくうれしいです。これからこの2人で組むことも多いと思うので、いい自信になっています」

 

――準決勝への意気込みをお願いします。

 「誰が優勝するか分からないと思うので、一球一球全力で優勝目指して頑張ります」

 

山中

――風が強かったですがいかがでしたか。

「昨日よりも強く感じ、風でボールが入ったり入らなかったりするので一球一球のミスに一喜一憂せずに入らなくても風のせいだと思って切り替えながら頑張りました」


大野

――今大会の目標を教えてください。

 「大会前はこの前の夏関(関東学生選手権)がベスト16だったので、それよりも多く勝ちたいと思っていました。今は優勝したいです」

 

――試合中意識していたことはありますか。

 「サーブ、リターンをなんでもいいから入れることと、ミスを少なくすることを意識していました」