大会直前インタビュー/全日本学生選手権大学対抗戦

 日本一の大学を決める全日本学生選手権大学対抗戦(以下、団体戦)が2月23日に開幕する。昨年度見事5連覇を果たし、今年度は6連覇を狙う明大。今年度最後の大会でもある大事な試合を前に、一人一人の思いを伺った。

 

(この取材は2月13日~19日にオンラインで行われました)

 

内藤紳之助主将(法4=アサンプション国際)

――4年間団体戦メンバーですが年を経るにつれて団体戦に対する意識の変化などはありますか。

 「元々入部した時点から目標というのは、団体戦で明治大学が優勝することっていうのが今まで全く変わらない、ぶれない目標だったので。正直、あまり変わってはないんですけど。ただ一つ大きな違いというのが、優勝を重ねていることで、今5連覇をしていて、その5連覇という重みがすごくのしかかってきていて、自分に。今のチーム内でそれにどう打ち勝とうかっていうのが課題と言いますか、変わった変化です」

 

――団体戦を前にしてご自身が4年間大事にしてきたり成長したと感じたりしたことは何でしょうか。

 「この4年間は、個人で優勝というよりかはこの明治大学で優勝したいっていう思いが強くて。今のところ5連覇できていて、自分の入学からは優勝を3回も経験させてもらえていて。やっと自分の代となって活動してきてやっぱり番に考えたことは、チーム全員の技術面だったり、人間性だったり、そういったところを向上させていかなければならないと考えていて。実際にインカレ個人戦(全日本学生選手権)で自分の同期の大島春哉(商4=佐倉)が優勝してくれたり、追いかけるようにして3年生もぐんぐん伸びていってくれて本当に頼りがいのあるメンバーだなっていう風に、もちろん1年生も含めてみんなが頼りがいのあるメンバーなので。そういったところで自分がやってきたことっていうのが団体戦の結果として残せたら本当にいいなという風に思ってます」
 

――改めて個人の目標とチームの目標をお願いします。

 「個人的な目標としてはこの団体戦のレースのどのレースかで、絶対に明治が1、2、3位でフィニッシュするようなレースをつくれたらなっていう風に思ってます。チームとしての目標っていうところで、団体戦6連覇ということですけど、この団体戦6連覇っていうのは本当にもう壮大な目標だと思うので、ちょっと物怖じしちゃうんですけど、でもやっぱりこの1年間だったりこれまで、自分だったらこれまでの4年間で、3年生だったらこれまでの3年間っていうのを振り返った時に、やっぱりそれを達成するだけの実力と、その自信っていうのがあるという風に断言できるので。団体戦6連覇して有終の美を飾りたいなっていう風に思います」
 

大島

――インカレ個人戦で日本一に輝いてから今まで、どのようなモチベーションでボードセーリングに向き合ってきましたか。

 「1年生の頃から4年間、団体戦に向けて練習をやってきたので、団体戦でも勝たなくてはいけないというプレッシャーもあります。でも、個人戦で優勝できたことがすごく自分の自信につながっているので、団体戦でも個人戦の時と同じようなモチベーションで、同じような気持ちで走れたらいいなと思いながら練習してきました」

 

――大学競技生活最後の大きな大会となると思います。この団体戦に懸ける思いを伺いたいです。

 「正直、ここまですごく長くかったというのがあります。去年も団体戦に出ることを目標として1年間やってきたのですが、それが叶わず4年目にしてやっとというところがあって、4年間で1回しか出られない大会というのは中々ないので、それに向けて今年度が始まってから、個人戦よりも団体優勝ということをずっと考えてやっていたので、 やっとこの時が来たなという感じで、すごくワクワクしています」

 

――現在のチームの雰囲気はいかがですか。

 「団体戦は大学の部で戦うものなので、チームの雰囲気としてはメンバーはもちろん、メンバー以外の子たちも必死に応援してくれたり、メンバーが決まった後の練習でも、そのメンバーに食らいつくような姿勢を見せてくれているので、総力戦という意味では、例年通りの雰囲気かなと思っていますし、僕自身も最近は早寝早起きで体調も完璧なので、問題なくレースに臨めるかなと思います」

 

蓮田拓己(営3=明大中野)

――初めて団体戦のメンバーに選ばれた時の気持ちはいかがでしたか。

 「この1年を通して自分が団体戦で走るというのを目標として活動してきたので、うれしいというよりもやらなきゃいけない覚悟という気持ちの方がすごい大きかったです。1年前は自分は応援する立場で選手たちを見ていて、今度は自分が選手として出場するという意味で、緊張感というのはものすごいありますし、自分がチームの一員として日本一のなるという覚悟の部分がすごく大きかったと思います」

 

――練習など去年から変えたところや力を入れていたことはございますか。

 「この競技を始めて3年目で、技術的に少し余裕が出てきた分、自分の視野が広がって戦術的な面で選択肢が増えたというか、視野を広げられるようになったので、そこは自分にとっては大きな変化です。あとは学年が上がっていくごとに後輩ができて、後輩に説明するために言語化したり、自分の頭でより考えて競技に向き合う時間が増えました。そのおかげで、自分の苦手な部分だったり、得意な部分だったりがより鮮明になったなと思います」

 

――本番ではどのようにチームに貢献していきたいですか。

 「団体戦は風域やレースによって出るメンバーは変えられるんですけど、自分の得意風域としては、中・強風ぐらいだと思っています。自分の持ち味である安定した走りと、あとはチームを盛り上げるとか、そういうメンタル的な面でチームを鼓舞する姿勢だったり、レースだけじゃなくて、気持ちの面でも貢献していけると思っています」

 

森健太郎(文3=元石川)

――この大会での個人的な目標を教えてください。

 「上級生2人はこれで本当に最後なので、最後にどういう思いでやってきたかっていうのを全部受け取ってそれを後輩たちにつなげて、伝えて、チームをこれからも優勝させていくのが自分の目標なので、やっぱり2人の思いをしっかり感じ取りたいです」

 

――団体戦のメンバーに選ばれるのは今年が初めてだと思いますが、選ばれた時はどのような気持ちでしたか。

 「自分は絶対なるって、去年から思っていたのでなれてほっとした気持ちです。1、2年生の時、団体メンバーが本当にとんでもない思いで部を背負って、すごいプレッシャーなんだろうなというのをすごく思っていたので、その団体メンバーに自分がなって、やっと俺もあの時の先輩のようになれたんだという思いがすごい強かったです」

 

神田俊斗(法1=光)

――インカレ6連覇が懸かった大会となりますが、今の気持ちはいかがですか。

 「団体戦メンバーとして、自覚と責任を持って自分の出せる全力を尽くしたいと思っています」

 

――団体戦メンバーとして、今プレッシャーを感じていますか。

 「5連覇、今まで先輩方がつないできてくださったので、6連覇をしなくてはいけないなという気持ちと、たくさんの応援があるので、それに応えなくてはいけないプレッシャーはあります。でもいい緊張感なので、それを楽しんでレースに挑みたいです」

 

――今大会に向けての意気込みをお願いします。

 「目標に掲げてきた6連覇を必ず達成して、7連覇、8連覇と続いていけるような、チームを勢いづけるような団体戦にしたいと思います」

 

――ありがとうございました。

 

[ボードセーリング担当一同]