命運分ける2日目 明日へ弾みをつける好滑空/全日本大学選手権

2024.02.16

  全日本大学選手権(インカレ)も2日目を迎えた。初日終了時点で、首位の日大からちょうど40ポイント差となった明大が優勝への巻き返しを図る。クロスカントリーでは、10キロクラシカルから変更となった10キロフリーへの対応力が試されるも不調。強みのジャンプ部門では6人中4人が入賞で明大の地力を見せつけた。

 

◆2・15~19 第97回全日本学生選手権(花輪スキー場)

大会2日目

▼スペシャルジャンプ ノーマルヒル

成田――2位

小舘――3位

鈴木――4位

――10位

西方――14位

菊地――21位

 

▼クロスカントリー部門 10キロフリー

――18位

梅澤――24位

堀米――34位

成澤――40位

星川――44位

柴田――57位

 

 シャンツェに響き渡る応援団の声援に、ジャンパーが応える。1位は逃したものの、明大からは成田健太(政経2=花輪)、小舘冬歩(政経4=花輪)、鈴木寛太(営2=白馬)ら3人が上位入賞を果たした。小舘は不振となった1本目に代えて、この日の最高距離・79.0メートルを2本目でマークし表彰台へ。成田は1本目4位から「『小舘さんに負けないように』と思い切り飛ぶことができた」と、2本目で飛距離を8メートル伸ばし2位にのし上がる。鈴木は、2年生ながら2本とも安定した滑空を披露し入賞を果たす。前日のミーティングで語った「ジャンプはお家芸」(成田収平総監督)。その言葉通り、6名のジャンパーが明大の確かな実力を証明して見せた。

 

 クロスカントリーは今日も振るわなかった。関綜一郎(政経3=十日町)による18位が最も好順位で、その後も梅澤聡嗣(政経1=東川)、堀米結丸(政経1=飯山)と1年生が必死に食らいつくもポイントの奪取には至らず。ジャンプの好成績に加えて追加点が欲しい場面での行き詰まりで、大きな痛手となった。それでも、明大はこの日のスペシャルジャンプで新たに25ポイントを得た。初日の4ポイントを加算した29ポイントは、現時点で早大、日大に続いて3位の好成績だ。「首位争いに食い込める」(中島賢伸主将・商4=足利大付属)順位で、明日のアルペン部門回転、ノルディックコンバインドにバトンを託す。今年度のインカレも、明日で後半戦へと折り返しだ。

 

[松下日軌]

 

試合後のコメント

成田

――(スペシャルジャンプに対して)どのような気持ちで挑みましたか。

 「そうですね。調子が良かったので、小さなミスが大きなミスにならないよう一つ一つやるべきことを的確にこなすことを考えていました」

 

小舘

――2度目のインカレ出場となりましたが、緊張などありませんでしたか。

 「緊張はしたんですが、やはりここ(鹿角市花輪)は地元なので。そこまで焦らずに、地元開催で気持ちに応えたいというところと、知っている人が周りにも多かったので、リラックスできていたと思います」