始まる集大成 飛躍につなぐ1日目/全日本大学選手権

2024.02.15

 総合7位に終わった昨年度の借りを返すべく、今年度も秋田県に乗り込んだ。初日開催となる、クロスカントリー部門1.4キロスプリントには7名、アルペン部門大回転には6名が出場したが、入賞者1名の悔しい結果に終わった。

 

◆2・15~19 第97回全日本学生選手権(花輪スキー場)

大会1日目

▼アルペン部門大回転

野本――7位

中村――15位

宮島――23位

高木――記録なし

青木――記録なし

深澤――記録なし

 

▼クロスカントリー部門 1.4キロスプリントフリー

梅澤――17位

――19位

堀米――予選敗退

成澤――予選敗退

星川――予選敗退

柴田――予選敗退 

 

 例年、優勝という目標に対しやや得点不足が目立っていたクロスカントリー。前日からの懸命な雪入れもむなしく、降雨と相まってコンディションは不良。雪不足で幅員が減少し、交錯する選手の姿が幾度となく見られた。明大から出場した7名のうち梅澤聡嗣(政経1=東川)、関綜一郎(政経3=十日町)が準々決勝へと駒を進めるも、両選手とも一歩及ばず4位でフィニッシュ。「1年生の僕がポイントを取れば、チームに流れが来ると思った。それが逆に体を硬くしてしまった」と、わずか0.3秒の差で敗れた悔しさをにじませる梅澤。入賞こそ果たせなかったものの、ルーキーとしての存在感を充分に見せつけた。なかなか思うような滑走ができず、惜しくも予選敗退となった選手もあったが、好調を保つ選手を筆頭に明日からの挽回に望みをつなぐ。

 

 不振のクロスカントリーに続いて、なんとか初日から流れが欲しいアルペン。しかし全長890メートル、最大斜度は57.7%にも達するコースに加え、天候不良が向かい風となった。昨年同部門で8位を飾った高木柊吾(政経4=日大山形)の失格を皮切りに、明大勢で計3人が記録なしと厳しい状況が迫る。しかし苦境の中、野本和愛(政経2=関根学園)が攻めの滑りを見せた。1本目を46.81秒で滑降すると、2本目ではさらに約3秒縮め44.02秒を記録。「負けられない気持ちを出せた」と、積極的な滑降で7位入賞を飾った。

 

 惜しくもクロスカントリーではポイント奪取が叶わなかったが、アルペンにて明大は4点を獲得した。「狙うべきは優勝」(野本)。得点数こそ伸びなかったものの、ジャンプ、コンバインドに向けチームの士気が高まる。2日目、3日目と続くインカレに、明大の大飛躍を見ることはできるのか。今再び、チーム一丸となって優勝を目指す。

 

[松下日軌]

 

試合後のコメント

成澤啓汰(クロスカントリー部門、政経4=中野立志館)

――明日以降の10キロ、30キロレースについて。

 「現状まだまだ及ばない位置なのですが、それでもまずはポイント獲得を目指したいですし、自分自身としては最後のレースになるので悔いのないようやっていきたいです」

 

――主務の業務との両立についていかがですか。

 「そうですね。結構(主務に関して)やることも多く大変で、長い距離を走るスポーツなので(自分の)練習時間を確保できるかも大事になってきます。そこは仕事もあるんですけど、練習時間は確保してやってきたつもりです」

 

野本

――2日後の回転と今日の大回転の変化についていかがですか。

 「自分は回転の方が得意なので、その分やはり自信を持ちたいです。今日の反省ではないですが、躊躇(ためら)わずに行ければ全然勝てる実力は自分ではあると思っているので、それを疑わずに行ければいいなと思います」

 

梅澤

――準々決勝での反省点はありますか。

 「そうですね。今日であれば、特に最初コース幅が狭くなる場所があったんですが、そこで隣の選手の道具に注意を取られてしまったり、目の前を選手に付かれてしまったりで前に出ることができなかったので、そこに体力を使ってしまったなと感じています」