
先制点決め勝負あり 法大下し東洋大と頂上決戦へ/日本学生氷上競技選手権
日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)丸山組の戦いも残り2戦。FW石井佑空(文4=白樺学園)の先制点でチームが沸き立ち、関東大学リーグ戦(以下、秋リーグ)での戦い同様力の差を見せつけた。一度も追い付かせない試合運びで盤石の勝利を飾り、決勝戦へ駒を進めた。
◆12・25~29 第96回日本学生氷上競技選手権(テクノルアイスパーク八戸他)
▼12・28 準決勝 対法大(テクノルアイスパーク八戸)
〇明大4{2―0、0―1、2―0}1法大
「勝っても負けても今試合が最後にはならないので、勝って最終戦につながるような動きをしたい」(石井)。第1P中盤に石井の先制点で流れに乗ると、その4分後にはFW小森佳介(文4=釧路江南)が放ったシュートのリバウンドを、FW佐々木清吉(政経1=八戸工大一)が押し込む。地元に凱旋し得点を挙げた佐々木清に、歓声が上がった。明大は立ち上がりを苦手とする中、法大のシュート数が1に対し明大は15と圧倒的な明大のホッケーを展開。第2Pではペナルティが重なりキルプレー状態が続くも、1失点に抑えた。
前戦の早大戦同様、1点差と油断できない状況に、気持ちを切り替えたい最終P。「攻める時はしっかり点を狙えるポジションにいようと思っていた中、決め切ることができた」(DF村社海莉・文2=埼玉栄)とDF陣も積極的な攻撃参加で点をもぎ取った。残り2分を切り法大は6人攻撃を仕掛けるも、すぐにパックを奪い、思い通りにさせない。フェイスオフを勝ち切ると、エンプティネットにFW丸山詳真主将(商4=北海道清水)が追加点を決め、勝利を決定づけた。
決勝戦の相手は、3年連続で相対する因縁の東洋大。「今シーズンはまだ東洋に1勝しかしていなくて、明日はみんな緊張もしつつ楽しみな気持ちも大きい」(丸山)とチーム状態の良さを感じさせた。怒涛(どとう)の5連戦も次戦が最後。インカレ連覇に向かってあと一つだ。
[杉田凜]
試合後のコメント
丸山
――今試合が始まる前に考えていたり、チームで共有していたことはありますか。
「前戦とそんなに変わらないですが、これまで何度も対戦してきて、自分たちのホッケーが十分できれば、いい流れで第1Pからできると思うので、気負うことなくリラックスしてやろうとスタートしました」
石井
――法大の印象はいかがでしたか。
「もちろんどのチームもそうですけど、インカレで最後ですし、決勝へ行きたいという思いでやっているのは秋と全然違うのが伝わってきました。ただその中でもできること、リスクは取らないでしっかり今までやってきたことをやれば、勝てると考えていました。相手も全力でやってくる中で、無駄なことをしないように、しっかり対応できるプレーはできたかなと思います」
村社
――決勝戦に向けての修正点はありますか。
「タフな試合になってコンタクトも多くなると思うので、チーム全体でしっかりとケアをして、次戦に臨めればいいかなと思います」
佐々木清
――佐々木清選手自身どのような1年でしたか。
「この1年は、FW層が厚い明大で自分がどうやったら試合に出られるかを考えて、まずは走ることを一生懸命やりました。走ってスピードに慣れてきたらパックを持って、そこから徐々にできることを増やしていく、というような1年間でした」
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