(6)4年生引退インタビュー 千賀玲奈

2023.12.28

 6人と少数精鋭ながらもチームを引っ張り続け、今年度のチームスローガン『一丸』の体現に大きく貢献してきた4年生。引退から1カ月がたち、ヨット部での活動を振り返り、改めて何を思うのか。本インタビューでは、今年度のヨット部4年生部員全員の声をお届けする。 

 

第6回は千賀玲奈マネジャー(営4=共立女子)のインタビューをお届けします。

 

(この取材は12月12日に行われたものです)

 

――マネジャーになろうと思ったきっかけを教えてください。

 「今マネジャーに何でなったのかなって振り返ってみると、違う視点でヨット部という部活を支えたいからっていうのが一番大きいです。マネジャーの先輩たちが会計などすごく細かなことから部活をされているのを見て、プレーヤーだけじゃないんだなっていうのを思って、マネジャーになりました。でも、他の体育会部活のマネジャーとも結構迷いました。迷ったんですけど、海っていうところに、私自身とても引かれました」

 

――マネジャーになってやりがいを感じる部分を教えてください。

 「やりがいというのは、私が想像していたより、見つけるのはすごく難しかったかなと思います。その中でも、マネジャーで良かったなって思うのは、プレーヤーの人よりも大人の方や大学外の人と関わる人数が圧倒的に多くて、その方たちとたくさん接して勉強になったところです」

 

――マネジャーになって、一番大変だったことを教えてください。

 「ヨットというスポーツは他のスポーツと比べてもすごくマイナーなので、そこの予備知識をつけるのがやっぱり大変でした」

 

――4年間を振り返っていかがですか。

 「すごく早かったというか、自分の持てる全てを捧げた4年間だったかなとは思います。コロナ期間中は、470級とスナイプ級に分けて活動していたので、一体感を感じるのは難しかったです。コミュニケーションのところでは、マネジャー間でも結構意識はしていました」

 

――この4年間で得たものや成長した部分を教えてください。

 「まず何よりも行動力がついたと思います。マネジャーの人数が少なかったので、この体育会という大きな規模の中で、主体的に行動することがすごく求められた環境でした。分からなかったら自分がどうにかしなきゃと行動に移していたので、そこはすごく得たものだと思います」

 

――選手と関わる上で意識していること、大変だったことを教えてください。

 「対等に接するように意識していました。例えば勝利を願うだけじゃなくて『頑張れよ!頑張ってくれないと困るわ!』みたいな、背中を支えるよりかは、押せるような行動をすごく心掛けていました。そのおかげで、マネジャーとプレーヤーの線引きもだいぶ薄くなったかなと感じます」

 

――他大にはない明大の選手の良さを教えてください。

 「明治のヨット部は、雰囲気の良さと人柄の良さが集まった部活かなと思います」

 

――最上級生として気持ち的に変わる部分はありましたか。

 「気持ち的には、すごく神経を使うようになりました。自分の判断一つ一つで、みんなが大きく動かされちゃうことがあって、結構プレッシャーもありました」

 

――その大変だった時期に支えになったものはありますか。

 「一番は、信じてきてくれる後輩のマネジャーやプレーヤーも多かったので、安心してできていました。しっかりしている後輩のマネジャー3人が間違っていたら指摘してくれて、そういうのも含めて支えてくれました。特に、後輩のマネジャーは尊敬しています」

 

――同期の存在や雰囲気はいかがですか。

 「同期は、今6人で少人数ながら一緒に頑張ってくれたかなと思います。結構心強かったです。プライベートでも、主将の成田(博陽・政経4=明大明治)がよく企画して集まってくれたおかげで、私自身途中入部なのですが、一体感もすごかったと思います」

 

――尊敬している先輩や期待を寄せる後輩はいらっしゃいますか。

 「私がマネジャーになりたいって思った先輩で、2個上の先輩で井上和奏(令4法卒)さんです。対等に聞くタイプの先輩で、プロみたいな先輩で尊敬しています。期待を寄せるとしたら、服部(友賀・法3=津工)くんです。去年はすごく成績も良かったんですけど、上級生になってどれだけ実力をもっと伸ばせるかというところでは、期待です」

 

――改めて、ヨット部の魅力を教えてください。

 「ヨット部は、マイナーなスポーツな分入るのは大変だけれど、知った後の世界っていうのはすごく大きくて広がります。また、自分にもすごくショックを与えてくれて、体育会の中でもそういう部活だと思うので、この自分の知らない世界を見てみたいなど大学4年間は何かに注ぎ込みたいっていう人にはすごくいい部活です。4年間では足りなかったくらい信頼レベルで大きな世界です」

 

――最後に同期や後輩にメッセージをお願いします。

 「『初心に帰ることを忘れずに』というところ一つと、明治という名前におごることがないように、少しずつ地道にやってくださいということをみんなに言いたいです」

 

――ありがとうございました。

 

[井垣友希]

 

◆千賀 玲奈(せんが・れいな)営4、共立女子高。

(写真は本人提供)