
(3)4年生引退インタビュー 石塚春菜
6人と少数精鋭ながらもチームを引っ張り続け、今年度のチームスローガン『一丸』の体現に大きく貢献してきた4年生。引退から1カ月がたち、ヨット部での活動を振り返り、改めて何を思うのか。本インタビューでは、今年度のヨット部4年生部員全員の声をお届けする。
第3回は石塚春菜(法4=磯辺)のインタビューをお届けします。
(この取材は12月12日に行われたものです)
――ヨットを始めた理由を教えてください。
「私が始めたのは高校からだったんですけど新しい競技というのと偶然そこにヨットがあって、高校からでも日本一を目指していけるという部分でヨット部を選びました」
――明治大学に入部を決めた理由はありますか。
「私の先輩が行ってたというのもあるんですけど環境がそろっているというか、やっぱり海の目の前に合宿所があったり女子目線で言うと男女の部屋が分かれているとか、そういった設備も整ってますし、練習に専念できる環境が大学を見ていて一番良かったので明治大学を選びました」
――高校時代と大学時代を比べてヨットに対する意識や取り組み方に変化はありましたか。
「高校はやっぱり指導者もいてコーチ陣とかが教えてくれるので自分で探求するというのはなかったんです。 ですが大学に入って自分で考えるようになりましたし、練習も運営とか含め全て部員だったので考えて取り組むようになりました。そこが一番大きかったと思います」
――明大の特徴を教えてください。
「明大ヨット部は他の大学と比べて大学から始める人が多いです。経験者が少ないというのが特徴だったのでそこのいい部分としてはみんなが話し合う環境があるというか、じゃあどうやったらうまくなるんだろうというのを部員同士が率先してやるので、そういった部分はとても明大ヨット部の魅力だったと思うし、他の大学とも違うなと思いました」
――4年間で一番記憶に残っているレースはありますか。
「大学2年生の時に先輩と出た関東学生個人選手権というレースがあったんですけど、関東圏の中でも上位18艇が全国につながる個人の成績を懸けたレースで先輩と出て予選を通過したというのがあるのですが、一番の思い出はレースの中で1位を取った瞬間があって、そのレースがとても記憶に残っています」
――4年間で一番成長したなと思う部分はどこですか。
「自分が成長したのは努力する姿勢というか、つらくても諦めないという部分がとても強くなったなと思っています。それもやっぱり合宿生活でヨットをしてやっぱりスポーツは不安定なので自分の成績が振るわないとか、後輩の方が 上になるという悔しい気持ちとかもしてて逃げられない環境だったので、悔しい部分もすごく多かったんです。ですがそういったことを得ていくうちに、じゃあ自分がどうやったらうまくなるんだろうとか、折れるんじゃなくてその先に何があるのかというのを考えることができたのが一番大きいなと思います」
――今年度は470級のクラスリーダーも務められましたが、心がけていたことはありますか。
「私自身リーダーになった経験がなくて初めてでした。結構人前で喋るのが苦手だったんですよ。だから伝わりやすいように、みんなが理解しやすいように話すということと後は自分の意思だけじゃなくて下からの反論がないように周りの意見も聞いて、みんなが納得した上でチーム運営をしていくというのは心がけていました」
――4年生としての1年間を振り返ってみてどのように思いましたか。
「 組織を運営するのは難しいなというのは本当強く思っています。それもやっぱ部員が、選手が部を運営するというのが明治の方針だったので、3年生の時までは先輩がいたからこそ競技に集中できていたんですけども、今年1年は私生活の方でももうずっと考えてるし後輩のこともずっと考えなきゃいけないし、でも自分の競技のことも考えなきゃというので結構忙しかったなと思いました。ヨット漬けの1年間だったなというのは振り返って思います」
――改めてヨット部に入ってよかったなと思うことはありますか。
「普段自分だと経験できないような海に出るってこともそうですし、組織も上下関係なく体育会らしさは残しつつも上下の壁がないというか、そういった環境で過ごせたので貴重な経験がこの4年間でできたと思います」
――来年度以降明大はどのようなチームになってほしいですか。
「全日本学生選手権(以下、全日本)が今年去年と2年間全日本総合入賞を掲げて目標が達成できてないし、両クラス行けてなかったんですよ。なので来年こそは両クラス目標を達成できるチームになってほしいと思いますし、今後ヨットを幼少期からやっている子がどんどん増えていって技術は上がると思うのでずっと応援していたいなと思いますし、高い目標を考えられるチームになってほしいなと思います」
――後輩たちへメッセージなどはありますか。
「4年間は長いようで短いので目標を目指してチーム一体となって、できる努力をしていい成績も残してほしいなとすごく思いますし、後悔のないように最後笑って終われるようなチームをつくってほしいなと思います」
――同期のメンバーに対してメッセージをお願いします。
「私たちの代はそれこそコロナがあって、同期も入れ替わりが激しいし結局6人と少ない同期の数だったんですけど、その中でもみんなが積極的にイベントだったりとか競技に取り組む姿勢だったりとか本音で話していたなってすごく思っています。結構みんなのおかげだったので、すごく楽しかったですし、ヨットに対しても悔いなく終わることができたので本当に感謝しています」
――ありがとうございました。
[冨川航平]
◆石塚 春菜(いしづか・はるな)法4、磯辺高。152センチ。
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