インカレ直前インタビュー/日本学生氷上競技選手権 4年生対談

 12月25日から第96回日本学生氷上競技選手権(以下、インカレ)が開幕する。今年度も宿敵・東洋大と春秋それぞれで優勝を分け合い、インカレが最終決戦となった。今回はチームを引っ張る4年生、FW丸山詳真主将(商4=北海道清水)、FW三浦稜介(政経4=駒大苫小牧)、DF竹谷莉央人(営4=白樺学園)、FW石井佑空(文4=白樺学園)、FW小森佳介(文4=釧路江南)、GK中村柊志綺(政経4=北海道清水)にインカレへの意気込みを伺った。

 

――1、2年次から出場機会が多かった中で、当時は優勝できずに苦しい時期もありましたか。

竹谷:この代はみんな試合に出ていたけど、優勝できなくて自分的には全然貢献できていないなと思って、悔しい思いをした年だったなと思います。

 

三浦:正直、2年目は結構メンバーもそろっていたし、優勝できると思っていました。1年目よりはずっと優勝の確率が高かった中で、東洋に3冠を取られたことは本当に悔しかったです。なので1、2年目は悔しい思いしかなかったです。

 

丸山:自分たちが1、2年生の時の上級生は、実力があって上手な選手がいっぱいいて、先輩たちがやってくれるだろうみたいな期待をして、任せすぎていた感じがあったと思います。上級生がこう言っているから、それについていけば優勝できるだろうという気持ちだったのが、今考えたら少し甘かったのかなと思っています。そういったところで不完全燃焼で終わってしまったなと。

 

――中村さんは1年生の時から試合も出て、2年生の頃は正キーパーとして活躍されていました。

中村:1年生の時に、4年生にGK香田凌辰さん(令3政経卒)というキーパーがいたんですけど、その人が抜けて、2年生で正キーパーになって、でも抜けた穴を埋められるほど結果を出すことができなくて、正キーパーとして当時の4年生には力不足で申し訳ないなとは思っていました。

 

――今年度の春と秋二つの大会を振り返っていかがでしたか。

丸山;明治に入ってから三冠を取れたことがなかったので、今年に入る前から三冠を取りたいというのが目標でした。去年も三冠ではないですけど、インカレ優勝でチームとして自信がついた1年間だったので、春は優勝できなくてモチベーションやその後の大会をどういう気持ちで試合していくか難しいところもあったと思います。でも春に勝てなかったからこそ、秋リーグまでの時間も秋リーグに入ってからも絶対優勝したいというか、しないといけないっていう緊張感があって、秋リーグ全体を通していいプレーが出せたと思います。

 

石井:2年目にあの4年生についていって勝てなくて、3年目に結構弱くなって、しかも東洋も結構メンバーが残っていたと思うんですけど、結構勝っていい結果で終われて。じゃあ、4年目は本当に三冠しないとなという中で、春から落としたのは大きかったです。基本的に負けた試合は全部、負けたって感じがしなかったというか、勝てる試合ではあったと思うので、内容が良かったで終わらせたらいけないなと思いました。秋が優勝できて良かったですけど、通算でいったら全然負け越していますし、インカレは結果までちゃんと考えてやらないといけないなと思っています。

 

――秋リーグで優勝できた要因はどのように考えていますか。

三浦:セカンドリーグの東洋戦で、勝てばほぼ優勝という中で勝ち切ることができて、そこで明治のらしさというか、大事なところで勝ち切るという勝負強さが出たのが大きいかなと。あとは後輩、スタッフを含め、みんな一つになって勝ち切れたってことが一番大きいのかなと思います。

 

石井:一番は運が良かったのかなと思います。全勝すれば優勝は自力で決まっていたんですけど(セカンドリーグから)負けたのは最後の東洋だけで、優勝が決まってたという難しさもあったと思うんですけど、東洋が早稲田に勝ってあの試合になっていたらと思うと、気持ちも違うし全然負けていたと思うので、早稲田が勝ってくれて運が良かったから優勝できたなと思っています。

 

――これまでを振り返って丸山さんはどのようなキャプテンでしたか。

三浦:今年1年間見てきて、詳真がキャプテンで良かったなと。しっかり大きな心と顔でみんなを包み込んでくれる本当のリーダー的な存在だったなと思います。

 

中村:普段はふざけたりする人なんですけど、秋リーグの優勝が決まった時に、涙を流していたりと熱い一面も持っていて、責任感とかいろいろ背負って頑張ってくれているキャプテンなのかなと思います。

 

――丸山さんはキャプテンとして、どのように振る舞っていましたか。

丸山:下級生も含めてチームなのでそんなに気を使わずに生活できるように、緊張感を保つべきところ、持たなくていいところをはっきりしたいなというのはありました。キャプテンではあるんですけど、チームを引っ張っていくのは上級生で、自分がやる必要もないぐらいみんなやってくれたので。あと、秋リーグはプレー面でキャプテンらしいことはできてないので、インカレで活躍してキャプテンで良かったなと言わせることができるように頑張ります。

 

――インカレに対してはどのような印象がありますか。

丸山:春や秋の大会とは違って、シーズン最後の大会で負けたらそこで終わりという大会なので、試合の緊張感とかが他の大会では味わえないのと、あとは試合に入ってからも観客の人とか会場の雰囲気とかも全然いつもと違うので、メンタル的な面でいつも以上の実力が出せる人もいれば、いつもの半分ぐらいしか出せない人もいて、そういったところが難しい大会だなと思います。

 

――次のインカレで大きな大会が最後の皆さんはどのような心境ですか。

小森:本当に重く考えていることはなくて、最後だなという感じで楽しく終わりたいなっていうその一言に尽きます。

 

丸山:終わってみないと分からないですけど、今まで続けてきたアイスホッケーを全力でやるのがこの大会で最後なので、後悔しないように全力で楽しみたいなと思います。

 

竹谷:今は寂しいという気持ちが大きいですけど、 最後優勝できれば寂しい気持ちもなくなって、気持ち良く終われると思います。悔いが残らないように優勝して嬉し泣きして終わりたいです。

 

石井:まだ寂しい感じではないけど、終わって何か月か何年かたったら出てくるとは思っていて、最後はかっこよく終わりたいとは思いながら、あまり深く考えないで過ごしてます。

 

――最後にインカレへの意気込みをお願いします。

三浦:最後に優勝という結果を残せないと、この4年間やってきた意味がないと思っているので、それを第一に考えています。数日しかないんですけど、優勝に向けてできることは何でもやって、笑って終わって最高の姿を見せてあげたいなと思います。

 

小森:あと5試合しかないので、 アイスホッケーを10何年間やってきて、本当に楽しかったなと思えるように、あとは明治に来て良かったなと思えるように、悔いなく、与えられたことはしっかりやって、力わ合わせれば絶対優勝できると思うので元気よく、楽しくアイスホッケーができればいいなと思います。

 

中村:自分の出来が勝敗に影響すると思うので、しっかりベストコンディションでベストのパフォーマンスを発揮できるように、今からしっかり考えて行動して頑張りたいと思います。

 

竹谷:個人的にも人生最後のアイスホッケーの大きな大会なので、4年間の集大成を見せて優勝したいです

 

石井:自分も最後ですし、これまで例えば藍仁(FW井口・商2=埼玉栄)みたいな活躍をしてきたわけでもないので、去年の竹谷のゴールみたいな、俺が優勝させてやったぞぐらいな気持ちで終わってみたいなと思いながらやってみようと思います。

 

丸山:インカレ王者が今シーズンの王者だと思うので、優勝することが第一で、あとは4年目なので緊張感も楽しんで、最後は笑って終われるように、毎試合できることを全力でやって悔いなく、最終的に優勝できるように頑張りたいです。

(写真:取材に応じる4年生)

 

――ありがとうございました。

 

[聞き手:倉田泰、岩田英佑]