
明大勢で今大会初の表彰台! 菊地が3位入賞/天皇杯全日本選手権
天皇杯全日本選手権2日目。男子フリースタイル92キロ級で実現した明大対決を制した菊地一瑳(政経1=埼玉栄)が3位決定戦で勝利を収め、表彰台入り。また岩井知史(政経3=前橋西)も男子グレコローマンスタイル87キロ級で3位決定戦に臨むも敗れ、5位入賞。また、3日目は清水大輔(営3=鹿島学園)が出場するも初戦敗退となった。
◆12・21~24 天皇杯全日本選手権(代々木第二体育館)
[男子グレコローマンスタイル]
▼87キロ級
岩井――5位
[男子フリースタイル]
▼79キロ級
清水――2回戦敗退
▼92キロ級
菊地――3位
槇井――予備戦敗退
この日、活躍を見せたのは菊地だ。1回戦進出を懸けた予備戦では明大の先輩である槇井大伍朗(法3=関西)と対戦。試合は序盤から菊地のペースとなった。開始40秒ほどでバックを取り2点。パッシブで1点を追加した後、ローリングで4点を重ねた。槇井が意地で3点返すも、菊地が第2P開始すぐに4点技を決め、そのまま相手のスキを逃さずフォール勝ち。「やりづらかったが、(勝利できて)うれしかった」(菊地)。明大対決を制し駒を進めた。
勢いそのままに1回戦に臨んだ菊地。しかし今大会で準優勝を果たした強敵に敗れ、敗者復活戦へ。それでも「3決(3位決定戦)まで絶対勝とう」という言葉通り、敗者復活戦を堅実に勝ち進んだ。迎えた3位決定戦。「相手はタックルがうまい選手だったので、いつも以上に構えを低くして、相手がタックルに入れないような距離を保つようにした」(菊地)。4分には足を取られるも「足を取られやすいことは自分でも分かっていたので、そこからどう対処するか考えていた」と抜け出し、さらには返して2点を追加。その直後に背中を取られたが、残り38秒で2点を重ねリードを保った。試合はそのまま終了し、見事3位で表彰台入りを果たした。
2日目にして明大勢が初めてメダルを獲得。3位という好成績にも「優勝を目指していた」と悔しさをにじませた。この飽くなき向上心が菊地を成長させるに違いない。
内閣総理大臣杯で準優勝を飾った清水は、満を持して天皇杯3日目の79キロ級に出場。初戦の相手は昨年度3位の村山(自衛隊)だ。「試合内容はいいところが一つもなかった」。試合開始1分、足をつかまれバックを取られると、グラウンドで4失点してしまう。その後、巻き返そうと相手の足を狙うも「(村山は)自分から色々展開してくるタイプではなくて、すごく苦戦した」と点を奪えず第1P終了。ピリオド間はセコンドと対策を練り、第2Pへと臨んだ。第2P1分、足へのタックルを避けられ逆に足をつかまれてしまう。2点を献上しグラウンドの展開へ。必死に耐える清水だったが、2度回され0−10で敗れた。
「来年は学生最後の年なんで後悔ない満足いく結果を残したい」。悔いの残る結果となったものの、清水の目は前を向いていた。課題を克服したあとの飛躍に期待がかかる。
[末吉祐貴、保坂啓太郎]
試合後のコメント
菊地
――今大会を振り返っていかがですか。
「1回戦で同級生の1個下の階級の子に負けてしまったので、そこは反省すべき点です」
――パッシブでの得点が多かったように思えましたが、いかがですか。
「自分はタックルがある選手じゃないので、パッシブでどんどん圧力をかけて、(ポイント)取りにいくっていうのを目標にしていたので、そこはできて良かったなと思います」
――今後の目標を教えてください。
「来年4月にJOC(JOCジュニアオリンピックカップ)があって、今年優勝できたので来年も優勝して世界で活躍したいなと思います」
清水
――対戦相手はいかがでしたか。
「自衛隊で年もだいぶ上で、試合経験豊富というのは分かっていたんですけど思った以上になんもやらしてくれなくて強かったです」
――今年度を振り返っていかがですか。
「内閣で結果を残せたのは良かったんですけど、全体的に見て試合内容とかはあんまりでした。満足できるものじゃなかったなと思います」
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