天皇杯開幕 岩井が健闘し準々決勝進出/天皇杯全日本選手権

2023.12.22

 天皇杯全日本選手権は初日を迎えた。明大からは岩井知史(文3=前橋西)がグレコローマンスタイル87キロ級で出場。1回戦目をテクニカルスぺリオリティで勝利するなど健闘するも、準々決勝で格上相手に惜しくも敗戦。2日目の敗者復活戦へと進んだ。

 

12・21~24 天皇杯全日本選手権(代々木競技場第2体育館)

[男子グレコローマンスタイル]

岩井――ベスト8

 

 昨年度今大会で1回戦敗退をしている岩井。「とりあえず一勝したい」と思う中、迎えた初戦。前半1分間で岩井が果敢に攻めると、相手選手にパッシブが与えられ1-0と先制点を奪取。また、1分30秒でグラウンドの状態からローリングを決め、第1Pを5-0で折り返した。続く第2Pでは開始わずか7秒で相手のバックに回りそのままどんどん点を重ねる。見事、テクニカルスぺリオリティ勝ちを喫し次戦へと駒を進めた。迎えた準々決勝。相手は今年度の明治杯全日本選抜選手権で優勝した実力を持つ阪部(自衛隊)。「左の差しを最初の30秒間くらい効かせることができた」と格上相手に日々の練習の成果を発揮する。しかし開始1分を過ぎると徐々に相手選手のペースへと変わってしまう。「手首を抑えられてしまって自分の動きができなかった」。1分33秒でパッシブを取られ、グラウンド状態から連続得点を許すと、テクニカルスぺリオリティ負け。惜しくも敗北を喫したが「足の位置を相手の嫌な位置に置けば、格上の選手でも少し押すことができる」と収穫も得た大会となった。

 

 準々決勝の相手が決勝進出を果たしたため、岩井は敗者復活戦へと回る。また、2日目に明大からフリースタイル92キロ級で槇井大伍朗(法3=関西)、菊地一瑳(政経1=埼玉栄)の2名が出場する。社会人やプロの選手も参戦するハイレベルな今大会でどこまで戦い抜けるのか、選手たちの活躍に期待がかかる。

 

[大橋英晃]

 

試合後コメント

――1回戦目を振り返っていかがですか

 「最初にパッシブとって、グラウンドで返せたんですけど、ちょっと決めが甘かったです。後半も最初取って勝ったんですけど、強引でした。勝てたんですけど、ちょっとダメだったなって部分が多かったです」

 

――今大会が今年度最後の大会となりますが、今年はどんな1年間でしたか

 「1年生の時にインカレ(全日本学生選手権)で3位で、2年生の時はJOC(JOCジュニアオリンピックカップ)で優勝して内閣(全日本大学選手権)では3位だったんですけど、今年は1個も入賞できていないのであんまり良くなかったかなっていう印象です」